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下町が生み出す奇跡と、命への祈り

映画「ディアファミリー」を観て

下町が生み出す奇跡と、命への祈り

――映画「ディアファミリー」を観て

映画「ディアファミリー」を観はじめたとき、
私の心にふっとよみがえったのは池井戸潤さん原作の『下町ロケット』や『陸王』でした。
どちらも、資本力も知名度もない町工場が、世界に誇る技術を“腕一本”で生み出していく物語。
下町の職人芸が光り、その技術が世界に羽ばたいて行くー
大ヒットした池井戸潤さんのドラマ、半沢直樹シリーズと同じく、正しいと思ったことを正しいと言える――縦社会を土台から崩していく、そんな下剋上的な世界観は、働く人に夢と勇気を与えてくれるものでした。

「ディアファミリー」もまた、まさにその系譜に連なる物語です。
一人の父親が、愛する娘を救うために“人工心臓”をつくろうとします。
無いなら作れば良い‼️
いつもの突拍子もない発想は熱を帯びていきます。
人工心臓を作る為に有識者に頭を下げて資金を募り、人工心臓の開発に奔走する。
従業員からは軽蔑され、借金は膨らみ、離れていく従業員、もともと父親の借金を背負い、その借金返済の為にその「突拍子もない発想」で乗り越えて来た「筒井宣政」(役名は坪井宣政)
東京都市大学の大学教授、人工心臓研究所味方につけて滑り出しは順調に見えたものの、上からの圧力や、人工心臓の失敗などが新聞に掲載されていき、最初は協力的だった大学の教授も職員も離れていき、そして莫大な費用...
生活はみるみる困窮していく――。
これからかかる費用を計算すると1000億以上
目の前が真っ暗になる
佳美が生きられるという「10年」のリミットは刻々と過ぎていく
焦り、落込み、絶望感の中で、佳美が背後に
父の肩を揉みながら

佳美が静かに話します。

「私の命は大丈夫だから、苦しんでいる人を
お父さんの持っている技術で助けてあげて」

娘の言葉は、胸に突き刺さるほど静かで力強い。
そのひと言が、父を突き動かしていきます。

当時の日本はまだ医療技術が途上で、
命を救うための多くのツールは輸入頼み。
ある医学生が語ったIABP(Intra-Aortic Balloon Pump:大動脈内バルーンパンピング)の研究も、
日本人の体質に合わず事故が多発していたそうです。彼は思わず「それは佳美の心臓を治せるのか」と問う。
けれど医学生は、

「それで娘さんの命は救えません」
と、先に答えてしまう。

その瞬間、父は心に決めます。
佳美との約束を果たすために、
自分の手で“バルーンカテーテル”を開発しよう――と。

家族のことも、自分のことも置き去りにして、
時間を忘れ没頭する日々。
新しい機械を導入した際も、従業員は呆れ顔。
それでも「多くの命を救いたい」
その一心で、ついに彼はバルーンカテーテルを完成させます。

しかし当時は「一緒に人工心臓を作りましょう」と協力的だった教授も予算や上からの圧力でせっかく完成したバルーンカテーテルを、あなたは「医療関係者でない」と一蹴。
どこの病院に提案を持ち込んでもけんもほろろに断られます。
それでも諦めない。
けれど、あの医学生が「自分が責任を持つ」と部長を説得し、許可もないまま筒井のバルーンカテーテルは手術に使われました。
その手術は見事に成功。
かつて拒絶していた教授が、ついには
「譲ってくれないか」と頭を下げる――。

やがて筒井さんは東海メディカルの会長となり、
IABPバルーンカテーテルの第一人者として名を馳せ、世界中で少なくとも17万人以上の命を救い続けています。
その技術はいまもなお、人々の命を支えています。

映画を観ながら、私はふと胸が締めつけられました。医学の発展には、数えきれないほど多くの命の犠牲がある。
動物実験、治験、自らの肉体を差し出した研究者、命を懸けて治験に挑んだ人たち――。
コロナワクチンを“秒速”で開発した人々の肉体疲労や心身の疲弊、そしてその背後で失われた無数の命。

そのすべてに、私はただ、手を合わせるしかありません。
本当に、本当にありがとう。
合掌🙏

Remember all, forget me not


私たちが「当たり前」に享受している医療は、
誰かの祈りと挑戦、そして犠牲の上に成り立っている。
「ディアファミリー」は、
その尊さをまっすぐに、
そして静かに教えてくれる作品でした。

この作品は実話であり、実際に起こった出来事ですが、失われた命の数は数え切れません。

命にレベルはないのです。
どんな命だって尊く、そして愛すべき存在

湾曲した血管にも柔軟性を持たせたことで多くの命が救われています。筒井さんの情熱が、そして23歳で亡くなった娘さんの一言が大きな医学への進歩となりました。
ほんの些細なこと
ほんのひとこと
それが大きな変化へと繋がっていきます。

全ての虹の橋を渡っていった尊い命に
合掌🙏

プライムビデオ等で放映中です😊
もし良ければ鑑賞されてくださいね😊

筒井さんは現在、会長として健在です。

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