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tomokoenokida
【詩】タルタロスの向こう
四十分間じっと耐えて
抜け出して苦しんで
せっかく来たのにまた
四十分間じっと耐えて
私はシーシュポスを思う
この道を選んだときに
覚悟すべきだった
この日常では
体だけでなく
心も預ける
私の町からの改札を
家族からの改札を
理想からの改札を
約束からの改札を
簡単に通り抜けている
線路が気まぐれで
行き先を捻じ曲げて
知らない土地へ
連れて行ってくれる
そんな夢を見てる
そんな夢の中でも
四十分間
閉じ込められたまま
捻じ曲げられた先へ
毎日連れられていく
私の意志からの改札を
孤高からの改札を
尊厳からの改札を
神話からの改札を
うつむきながら通り抜けている
(「無責任」第三十八号より)
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