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「成長しちゃった、って言われました」

今日、パーソナルレッスンの最後に、男の子から言われた言葉があります。

「成長しちゃった」

その一言が、胸に残っています。

その子は、最初から水が得意だったわけではありません。
むしろ逆で、水が怖くて、プールに入るだけでもドキドキしてしまう。
顔をつけることもできず、鼻から息を吐く「ブクブク」も、最初はうまくできませんでした。

だから最初の練習は、ずっと息を吐くところから。
潜ることも、泳ぐことも、まだ先の話。
「今日はここまででいいよ」と言いながら、一つひとつ、できるところを積み重ねていきました。

そんな中、その子はお家でも少しずつ練習してきてくれました。
鼻から息を出す練習を、コツコツと。

その積み重ねが、少しずつ自信になっていって、
いつの間にかプールでも堂々と練習に取り組めるようになっていました。

そして、気づけば
足がつく場所であれば、潜ることもできるようになっていました。

「すごいなぁ」と、心から思っちゃいました。

次に挑戦したのが、「息を止めて浮かぶ」練習。
前回から始めたばかりで、正直、もう少し時間がかかるかなと思っていました。

でも今日、その子は浮かびました。

ぷかっと、水の上に。

立ち上がった後のその瞬間の表情が、忘れられません。
嬉しくて仕方ない、という顔。
そして一言「気持ち良い」

そして、観覧席にいる保護者の方に向かって、何度も手を振るんです。
「見てね」「見てね」「見てね」って。

誰かに見てもらうこと。
できたことを、ちゃんと共有すること。
そして、自分で自分の成長を実感できること。

その全部が、その子の中で一気につながった瞬間だったんだと思います。

レッスン後、保護者の方とお話をしていると、
お父さんが「頑張ったな、できたな」と声をかけ、
お母さんも「すごかったよ」と笑顔で伝えていました。

その言葉を聞きながら、男の子はニコッと笑って、
「もう僕、泳げたから。泳げたから」
そう何度も何度も言っていました。
人によっては、浮けただけでしょという人がいるかもしれません。
でも、その子には「泳げたんです」
それでいい。それがいいんです。

なんて幸せな風景なんだろうと思いました。

僕の仕事は、水が怖い子に、水泳を教えることです。
泳げるようになってもらうことです。

でも、それだけじゃないんだなと、今日あらためて感じました。

「できない」と思っていたことが、できるようになる。
そして、その成長を、自分自身で感じられる。

その瞬間に立ち会えること。
それは、技術だけじゃなく、その子の人生の一部分に関わっているということなんだと思います。

このレッスンを受けてもらえて、本当に良かった。
心からそう思えた一日でした。

次のレッスンでは、もう一度「浮かぶ」の確認をして、
そこからバタ足、キックで進む練習へ。
反復しながら、「進むって楽しい」を感じてもらえたらと思っています。

次回のレッスンも、今から楽しみです。

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