『10代のうちに知っておきたい心の守り方』感想
公募ガイドウェブで紹介されていた『10代のうちに知っておきたい心の守り方』という書籍を購入して読みました。
私は現在45歳なので、出遅れ感は否めませんが、そんな私が読んでも充分に心に響く素敵な本でした。
この本にはまず、心を守るための大原則として、6つのルールが書いてあります。
(1)信頼できる大人に相談する
(2)暴力を我慢しない
(3)「安全な場」を複数持つ
(4)自分を責めない
(5)モヤモヤは言葉や絵にする
(6)「しんどい」と感じるポイントを知っておく
各々の詳しい紹介は省きますが、私が興味を持った項目は「安全な場を複数持つ」です。
この本は中学生向けの本ですが、彼らにとって一番安全な場とは、いったいどこなのでしょうか。
本来それは家庭であるべきですが、親との関係がギクシャクするのも思春期あるあるなので、家庭の居心地がいいとは限りません。
人間関係に悩む中学生にとって、教室は戦場そのものだろうし、そうなると保健室や図書室……?
私はそう思って読み進めましたが、結論から言うと、場所自体はどこでもいいそうです。
要は、「ここに自分を害する敵はいない」という安心感が大事。
さらに言うと「場」には「人」も含まれます。
家族でも、友達でも、先生でも、もちろんそれ以外の誰かでもOK。
物理的な空間だけではなく、人との関係が居場所になり得るという発想は、とても面白いと感じました。
でも、確かにそうですよね。
自分だけの心の支えというか、「あの人がいるから私は強くなれる」みたいな気持ちは、人生の中で誰しも感じた経験があるのではないでしょうか。
しかもその感情って、必ずしも恋愛に限らず、色々な人間関係で発生し得るものです。
私は高校生の時、病床の祖父に年賀状を書いたら、「すっかり寝たきりの身ですが、あなたの年賀状が嬉しく、特別に返事を書いています。内緒にしてね」という返事をもらったことがありました。
色々と上手くいかない時期でしたが、祖父に特別扱いされたのが嬉しくて、その手紙は30年たった今も宝物です。
約束通り他の誰にも見せていません。
ここからは私の考えですが、「人」が安全な場になるのであれば、「本」も安全な場になり得るのではないでしょうか。
現に、本書の前書きには「この本は、あなたを守るために生まれました」と書いてあります。
なんと心強い言葉でしょう。
実際私も、本に救われてきた身ですし、文章で想いを発信するという行為に無限の可能性を感じています。
冒頭に書いた通り私は10代ではありませんが、生きづらい今の世の中、心の守り方は誰しも知って損はありません。
中学生やその保護者はもちろん、そうでない方にもオススメしたいですし、私もこれから何度も大切に読み返したいと思います。
