#209 ありがとう HSP
繊細さだったり、傷つきやすさだったりを治したいと思っていた。
それらのせいで自己否定感が強まり、生きるのが辛くなってしまうからだ。
欠点と思っていたものは、今ではHSPという名で知れ渡っている。
HSPという存在を知ったとき、腑に落ちたとか、安心したとか、自分が何者かに気づけた嬉しさを覚えた人は多くいると思う。
一応、僕もその一人だ。
HSPを知ったときは、「自分だけではない」という安心感は確かにあった。
だけど結局のところ、その気質に苦しめられていることに変わりはない。
だからしばらく、僕はHSPという気質を持つ自分を恨んでいた。
なぜ5分の1を引き当ててしまったんだ
HSPは、米国の心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念で、神経が細やかで感受性が強い性質を生まれ持った人のことです。全人口の15~20%、約5人に1人はHSPと考えられています。
今では多くの人が見たことがあるであろうHSPのチェックリスト。
僕も見事に当てはまり、自分がHSPの気質を持つことを知った。
他人の顔色や声色の変化に過敏に反応し、メンタルが疲れやすい悩み。
ゆえに環境変化にとても弱く、2度も適応障害を患った経験。
なるほど、これが原因だったのか。
こういう気質に苦しんでいるのは自分だけではないんだ。
その安心感よりも、約5分の1を引いたことへの恨めしさが強かった。
なんでそんな低確率を引いてしまったんだ。
生きるのが辛いのは、この気質を持っているせいだ。
HSPへの恨みと憎悪、それを持ってしまった自分への嫌悪感。
しばらく僕は欠点だと思っていた気質を――
HSPである自分を受け入れることができずにいたのだった。
もしもHSPではなかったら
だけど、今ではようやくHSPという気質を受け入れることができている。
3年前から学生時代以来の創作活動を再開。
最近はnoteで日々記事投稿を行っている。
この気質のおかげで創作活動ができているのだと確信しているからだ。
執筆に精を出せている今では、むしろHSPという気質には感謝をしている。
同僚との他愛もない会話でも、繊細な気質のおかげで気づきを得られる。
それを膨らまして、今では小説やエッセイに昇華できるようになった。
病院の診察待ちの時間も、多くの人はスマホを見たり、ボーっとしたりして、周囲にあまり気を配らない。
だけど周囲に敏感なおかげで、同じ待合室にいる老夫婦の優しさを感じることができた。
そしてそれをまたnoteで1本の記事として形にすることができた。
僕が今まで書いてきたnoteの記事は、HSPという気質による産物の結晶だ。
ゆえに、今ではもしもHSPという気質がなかったらと思うとゾッとする。
きっとこの気質がなければ、noteにも出会えてなかったし、書く・創る・伝える・理解されるという喜びを得ることはできなかっただろうから。
noteを見ていると、HSP気質を持っている人をたくさんお見掛けする。
その気質の強みを活かして、記事を書いている人が多いということだ。
そのとき、僕はようやく「自分だけじゃないんだ」という安心感を、本当の意味で感じることができたのである。
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