"tokyobike" のマーケ戦略考察
今、自転車業界ではtokyobikeなるものが流行っているらしい。
そんな話を聞き、HPを見た瞬間に「なるほど」と感嘆の一言をつぶやいてしまったので、その理由をここに書いていきたい。
tokyobikeとは簡単に言うと、自転車ブランドの一つだ。
数あるパーツを自分好みにデザインして、自分らしい自転車を作ることができる。
そんなプロダクト仕様になっている。
しかし、ここまで聞く限りでは単なるカスタマイズ性を謳うだけの自転車ブランドにしか聞こえないが、どこに人気の秘密があるのだろうか。
設計の裏側?
ブランドを作ると言うときに、まずは商品!…ではなく、最初は「手持ちの資源」と「市場の構造」の洗い出しを行う。
これらを掛け合わせることで、「どこで戦えば圧勝できるのか?」と言う問いへの答えが見つかるからだ。
市場の構造
自転車市場はなかなか大きい。
現在でも誰にも知られてない自転車ブランドの有象無象がひしめいている。
その中でも"どんな自転車"が人気を集めているのか。
自転車の市場においては「競技的機能性」「見た目の良さ」「快適さ」の三つが自転車の"個性"を形成してきた。
速い、高性能の自転車を追求する層
見た目の良さを追求する層
とにかく使いやすさを追求する層
この中で新規参入が最も簡単なのはどこだろうか?
それは「見た目の良さ」を追求する層だ。
「競技的機能性」「快適さ」は勝つのが難しい。
設備投資を十分に行い、材料費にも糸目をつけず、ただひたすらに「早い自転車」を模索し続ける「競技的機能性の市場」
高価な材料費と人目につくための卸売や広告宣伝に莫大な労力とお金を注ぎ込む必要がある「快適さの市場」
しかし「見た目の良さ」を追求する層に関しては
何を良いとするかは人それぞれであり、
100人100通りのかっこいいがある。
もっと言えば「競技用自転車」をかっこいいと思う層がたくさんある中で、
その中に「でも自分の"エモい"ライフスタイルには合わない」「生活の中で速いスピードを求めていない」という層がいた。
しかし、市場のほとんどの企業はそれに対応しきれてなかった。
彼らはそこにありったけの資源をぶつけたんだ。
「あなたたちのための自転車ブランドを作ったよ」と。
tokyobikeの資源
tokyobikeは聞いてわかる通り東京の企業だ。
彼らには最低限のクオリティの競技用自転車を作る技術があった。
そして、顧客同様に"エモいライフスタイル"を望んでいるという価値観とデザインセンスがあった。
あまり長々と書くのは面倒なんおで簡潔に書くと、tokyobikeにとって「東京にいること」自体が資源の一つだった。
「山を走るのなら、マウンテンバイク。東京を走るのなら、 トーキョーバイク。」
そして比較的高めな価格設定。
「"エモさ"に対して、覚悟のない顧客はいらない」
と言う、モテ男のスタンス。
彼らは、誰も知らない大きな市場に手をつけた。
※個人的な勝手な考察です。ふへへ。
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