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知るメモ|【メロン】|メロンは水が多いと育たない?~スイカもカボチャもキュウリも仲間!

メロンはおいしい。それは、たぶん多くの人が知っていること。
でも同時に、バナナと同じ感覚では買えない。
どこのスーパーでも置いてあって眺めてはみても、値札を見てそっと戻す。
私だけかもしれないけど、普段買うには少し抵抗を感じるものです。

でも、不思議なのは、回転寿司に行くとなぜかメロンを頼んでしまうこと・・
普段は買わないのに、切られた姿を見るとやたら魅力的に見える。

今回は、そんなメロンについて、「なぜ特別なのか」「なぜ高いのか」
そしてあんなにみずみずしいのに、「水が多いと育たないって本当なのか」を、少しだけ掘ってみます。


◆毎月6日は「メロンの日」

実は、毎月6日は「メロンの日」です。
理由は、数字の「6」の形がメロンに似ているからということ。
正直かなり強引だと思うのですが、言われればそうかも?

「メロンの日」は、他にもあって

  • 5月5日
    2つの「5」を並べ、左側を反転してくっ付けた形がメロンを横から見た形に似ているから。
    温暖な地域で高級メロンが収穫されだすので、美味しいメロンが全国各地で食べられるようになる時期でもあります。

  • 6月6日
    6月が全国的にメロンの収穫がピークを迎える月+毎月6日の日として、特にイベントも多い。

  • 8月の第2日曜日
    1994年にトルクメニスタン大統領であったサパルムラト・ニヤゾフにより制定された。
    ニヤゾフ大統領がメロンを好きだったからできた日で、この日はトルクメニスタンの国民の祝日とされている。
    ちなみにトルクメニスタンは中東の北朝鮮と呼ばれ、サパルムラト・ニヤゾフ大統領はその初代大統領(終身名誉大統領。2006年逝去)であり、独裁者の一人として世界で知られている。

といった感じで、多くの記念日が出来るほど愛されている果物です


◆メロンは果物?それとも野菜?

メロンは、植物学的にはウリ科キュウリ属
つまり、キュウリの仲間。

同じウリ科としては

  • スイカ(スイカ属)

  • カボチャ(カボチャ属)

  • ゴーヤ(ツルレイシ属)

等も親戚です。

「じゃあメロンって野菜なの?」という声が聞こえてきそうだが、農林水産省の区分でもウリ類の「野菜」に分類されています。
これは、2年以上栽培される草本植物や木本植物(樹木)で、果実が食用となるものを「果樹」と呼んでいるため。
メロンは栽培方法が一年生の草本植物であるため該当せず、スイカやイチゴも同じで「野菜」に分類されている。
例えば2年以上栽培される草本植物としてはバナナがそうです。
バナナは木じゃなくて、葉っぱが何層にも重なって幹っぽくなってるだけの多年草です。
ただし、メロンの厚生労働省の食品分類上は「果実」であり「果実的野菜」として大きな括りとしては果物として扱われます。

流通市場では、一般的にメロンと言えば甘味や香りが強い「西洋系メロン」が主流でこれは果物扱い。
甘味や香りがない「東洋系メロン」は「ウリ」と言われて、どちらかと言えば野菜とした扱われているでしょう。


◆なぜメロンは高級果実になったのか

メロンは欧米ではそれほど高い食べ物ではないです。
旬の時期であれば、メロン1つが数ドル〜数ユーロ(数百円程度)で販売されています。
もちろん高品質なメロンもありますが、それでも日本のデパートで売られているような数千円〜数万円するものは一般的ではありません。
ではなぜ日本では特別な存在になったのか?
それには、栽培方法と食文化の違いが大きく関係しています。

温度、湿度、水分、日照をすべてを人の手で管理する温室栽培。
さらに、メロン農家は「1株に1個だけ実を残す」ことが多く、ほかは途中で切り落とすといった栽培方法をしています。
そうすることで、栄養を全てそこに集中させるため味が良いのは当然のこと、見た目も素晴らしいメロンが出来るのです。
形が整っているか、網目がきれいか、それだけで値段は大きく変わります。
結果、メロンは「おいしい果物」から「完成度を競う果物」になった。

欧米で一般的なメロンは露地栽培(屋外)が多く、1本の茎から複数の果実を収穫する大衆的な栽培方法が主です。
その為に価格も安く出回っているわけです。
日本式の徹底した品質管理されたマスクメロンなどは、欧米でも数百ドルなど非常に高価に取引されています。


◆メロンは水が多いと育たない?

みずみずしいメロンを見ると、「水をたくさん吸ってるんだろうな」と思うでしょう。
でも、水を与えすぎると「良い」メロンにはならないです。
水が多すぎると、

  • 実は大きくなる

  • でも糖度が上がらない

  • 味がぼやける

ということが起きてしまいます。
逆に、適切なタイミングで水を絞ると、糖が凝縮されて閉じ込められることで、果肉は締まり適度の固さと、口に入れるとジュワッとあふれ出る甘い汁を備えた良いメロンが出来るのです。
メロン栽培で重要なのは、「水をあげるか/あげないか」ではなく、いつ、どれくらい、どこで止めるか。

  • 成長期 → しっかり水を与える

  • 実が肥大しきった後 → 水を絞る

この切り替えが、味を決定的に左右する職人技なのです。
スーパーにあるような「大きいけど安いメロン」は、逆に水を与えて太らせているだけかも・・


◆日本一のメロン産地は?

日本で一番メロンを作っているのは何処か?
夕張メロンが有名な北海道ではなく、関東の「茨城県」です。

  • 水はけの良い土壌

  • 太平洋側の安定した気候

  • 首都圏への近さ

大量生産可能な土地と安定的な需要で供給量を増やし、日本一の栽培量の地域としているのでしょう。

一方で他のメロン産地では、

  • 赤肉メロンは「北海道」
    夕張メロン、富良野メロンやルピアレッドなど

  • 温室マスクメロンは「静岡」が全国一
    高級メロンの代名詞的存在

  • 全国的に贈答用として高い人気を誇るブランド路線の「熊本」
    アールスメロンやオレンジハートなどが贈答用で人気

と、役割分担もはっきりしています。


◆おいしいメロンの楽しみ方

1. 買うとき(選び方)

  • 形が左右対称

    • 変形しているものは、成長過程で養分が偏っている可能性があります。

  • 網目が均一で「盛り上がっている」

    • 網目がくっきりと盛り上がっているものほど、内側からの膨張圧(成長する力)が強かった証拠で、味が濃厚になりやすいです。

  • ずっしり重い

    • 種やワタが詰まっておらず、果肉が緻密である証です。

2. 買ったあと(追熟)

ここがメロンの一生で一番大切な時間です。

  • 常温(20〜25℃)で追熟

    • 直射日光の当たらない涼しい場所で。冷蔵庫に入れると熟成が止まってしまいます。

  • 食べごろ(完熟)のサイン

    • ツル: ピンとしていたツルが、しなびて枯れてきたとき。

    • お尻: メロンの底(花落ち部分)を親指で優しく押し、「耳たぶくらいの弾力」を感じたとき。

    • 香り: 独特の甘い香りが強くなってきたとき。
      このサインが出たら、追熟完了です!

3. 食べるとき

  • 食べる2〜3時間前に冷蔵庫へ

    • 果物の甘み(果糖)は冷やすと強く感じられますが、冷やしすぎると舌の感覚が鈍り、香りが飛んでしまいます。
      少し冷たい」くらいが、甘みと香りのベストバランスなのです。


◆まとめ

メロンは、人が多くの手間と時間をかけて完成させてきた果物です。
だから高いし特別扱いされる。
毎月6日、「そういえばメロンの日だったな」と思い出して、特別なメロンたちを食べてみませんか?


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