知るメモ|【ギルティ炭酸 NOPE(ノープ)】|ギルティ=背徳感!~いきなり「セール品」になったで注目を集める手法はありなのか?
「NOPE」
飲料売り場でひと際目立つ、ピンクと黒で染めたその飲料を見た事がある方もいるでしょう。
炭酸系の新飲料として売り出されたもので、完熟フルーツやスパイスなど「99種類」以上のフレーバーをブレンド。
甘味・酸味だけでなく、苦味や塩味まで加えた「複雑で中毒性のある味」を目指しています。
商品コンセプトが目は引くかもしれませんが、そんなことよりもSNSを見ていてその存在を知ったのは何かと言えば
「新発売の飲料が、もうワゴンセール品で投げ売り!」
みたいな内容でした。
これが実はサントリーの計算された戦略である可能性が高いです!
意図的な「爆速浸透」戦略
新商品、特に「NOPE」のような好みが分かれる(賛否両論ある)味の場合、以下の手法が取られます。
トライアルのハードルを下げる:
「まずは一本飲んでもらう」ために、ECサイト(楽天やAmazon)での予約販売や、スーパーでの初動価格を戦略的に下げる「ペネトレーション・プライシング(市場浸透価格)」に近い動きをすることがあります。「話題性」の逆利用:
「もう安売りされてるけど大丈夫?」というSNSの声を逆手に取り、注目度を上げる。
実際には発売1週間で2,000万本を突破しており、出荷数としては大成功の部類です。
逆に言えば、販売現場の期待値が高すぎて大量に仕入れたら、実際は失敗してセールの可能性もありますが・・・売り場の「記号性」:
NOPEは、コンビニの棚以上に、スーパーの「山積みコーナー」や「特売棚」で映えるド派手なパッケージデザインを採用しています。
あえて「ジャンクなもの」として安売りコーナーに並ぶことで、ブランドの世界観(ギルティ感)を補完している側面もあるのかもしれません。
「ZONeとの比較」なぜエナドリはあまり値引セールされないのか
「ZONe ENERGY(ゾーン)」
レッドブルやモンスターに対抗する、国産エナジードリンクの代表格になっている商品です。
これもサントリーが製造販売していますが、こういった高カフェインの飲料はほぼ値引きされないのはなぜなのでしょうか?
他にも、黒ウーロン茶やトクホ(特定保健用食品)飲料も、定価販売が基本のコンビニと値引が当たり前のスーパーで大きく価格が違う事は少ない。
素人考えでは、値引した方が数が売れるのに、あえてしないのはメーカーが値段を下げることに制限をかけているのではと思ってしまう。
でもそんなことをすれば、「再販売価格の拘束」と呼ばれる不公正な取引方法として処罰されるはず。
では、なぜ結果的に価格が揃うのか。
答えはシンプルで、「そうした方がみんな得をするように設計されている」からです。
まず、こうした商品は最初から値引きしなくても利益が出るように作られています。
1本あたりの利益が大きいため、無理に安売りして本数を増やす必要がありません。
むしろ値下げすると、売れる本数は増えても1本あたりの利益が減ってしまい、トータルでは損をすることすらあります。
次に、買う側の事情です。
エナジードリンクは「今すぐ飲みたい」「これじゃないとダメ」という場面で買われることが多く、多少高くてもそのまま買われます。
つまり値段を少し下げても売上はそれほど増えません。
お店にとっては、安くするメリットがあまりないわけです。
さらに、ブランドの影響も大きいです。
こうした商品は「効きそう」「特別感がある」といったイメージ自体が価値になっています。
安売りをするとそのイメージが崩れてしまい、長期的には売れにくくなる可能性があります。
だからメーカーも、小売店も、無理に値下げしない方がいいと考えます。
つまり流れとしてはこうです。
メーカー:「この価格でも売れて、ちゃんと利益が出る商品にしておこう」
お店:「じゃあ無理に値下げしなくても、このまま売った方が儲かるな」
お客さん:「ちょっと高いけど、まあこれでいいか」
この3つが噛み合うことで、結果的に価格が揃って見えるのです。
ポイントは、「強制されているから同じ価格」ではなく、「自然に同じ価格に落ち着く仕組み」だということです。
逆に、水やお茶のような一般的な飲料は事情が違います。
たとえば サントリー天然水のような商品はどこでも似たようなものがあり、価格競争が激しいため、価格で勝負しないと売れません。
そのため、メーカーも安売りを支援したり、お店も積極的に値下げしたりします。
まとめると、安くして売る商品と、安くしなくても売れる商品では、「儲け方そのもの」が違うのです。
そして、エナドリやトクホは後者。
だからこそ、「どこでもだいたい同じ値段」に見えるわけです。
ここまである種の特別だから値引がないと書いてきましたが、広義でのエナジードリングというジャンルにおいて、長年トップクラスの販売を誇る飲料が他にもあります。
リアルゴールド、デカビタC、オロナミンC、ライフガード。
これらは値引きされている。むしろミネラルウォーターより安いこともある。
ビタミンCやB以外にも成分に「L-アルギニン」とか「L-カルニチン」が入っているから機能性が違うというところもありますけど、レッドブル等に含まれる量からしたらそれに大した効果はなく、実際の体感に大きく寄与しているのはほぼカフェインです。
アルギニンなどは補助的な存在で、「効きそう」という印象を補強する役割が強いと言えます。
極端に言えば、カフェインだけを摂るなら濃いお茶でも代替は可能です。
昔からある炭酸栄養剤は清涼飲料水に混ざって売られていたので値引をされ、新時代のエナジードリンクは効果=効くというイメージが価値を上げ、分けているという事でしょう。
ただし、トクホは研究開発や臨床データに基づいて機能を証明しているため、「健康機能そのもの」に対して価格がついています。
これはエナジードリンクのイメージ価値とも、従来の炭酸飲料の嗜好価値とも異なる領域です。
「ギルティ炭酸 NOPE(ノープ)」とは?
2026年3月24日にサントリーから発売された、これまでの「健康志向」とは真逆を行く「背徳感(ギルティ)」をコンセプトにした炭酸飲料です。
コンセプト: 「ストレスを溶解する」。
日常のストレスを、あえて体に悪い(と思える)甘濃い味で溶かしてしまおうという提案です。味の特徴:
完熟フルーツやスパイスなど99種類以上のフレーバーをブレンド。
甘味・酸味だけでなく、苦味や塩味まで加えた「複雑で中毒性のある味」を目指しています。中身:
「魅惑のギルティアロマオイル」を配合。
100mlあたり56kcalと、近年の飲料としてはなかなかの高カロリー設定です。
イメージよりは割りとやさしめの味です。
個性出し過ぎて渋みや辛さがぶっ飛んでいるものもありますが、これに関しては普通の甘いおいしい炭酸として誰でも飲める味だと思います。
例えばドクターペッパーはバニラ臭さと味に漢方薬感がありますけど、これはそこまでのクセや薬っぽさはないように感じます。
ただ99種類のフレーバーが混ざっているので、個人の味覚によっては味の感じ方は違うのかもしれません。
◆まとめ
今の時代、中途半端に「美味しい」商品は埋もれます。
「安売りされている姿」すらブランドのデザインの一部に取り込み、「何だかヤバそうなものが、今だけ安いらしい」という空気感を作り出す。
NOPEは飲料を単なる喉を潤す道具から、一つの「エンタメ体験」に昇華させているのかもしれません!
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それではまた次回・・・
日々の出来事から日記代わりにいろいろ書いています。
前回の記事も時間がありましたら読んでみてください。
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