知るメモ|【サイゼリア】|価格以上の満足度!~なぜサイゼのワインは「1本1,100円」で成立するのか?
サイゼリヤの「ミラノ風ドリア」は、私も大好きな人気メニューです。
でも実は、「ドリア」は日本で生み出された料理。
「ドリア(Doria)」という言葉自体は、イタリア・ジェノヴァの名門貴族であるドーリア家の姓ですが、料理名との直接的な関係ははっきりしていません。
多くの人は「イタリア料理」だと思っていますが、実際にはイタリアには「ドリア」という料理はほとんど存在しません。
もしイタリアで見かけても、それは「イタリア料理としてのドリア」ではなく、日本料理(洋食)として輸入されたものです。
ドリア以外でサイゼといえば何を思い浮かべるでしょうか?
「グラスワイン 91円(税込み100円)」が気にはなる人も多いのではないでしょう。
この価格設定もバグに近いですが、実はサイゼリヤの「ボトルワイン」のラインナップが、ワイン好きの間で密かに話題になっているのをご存知でしょうか?
イタリアから直輸入された本格的なワインが、なんと「1本1,100円」から楽しめるという驚異のコストパフォーマンス。
しかも、レストランの料理に合うように厳選されているため、ハズレがありません。
今回は、サイゼリヤで飲めるボトルワイン6本の特徴と、一緒に頼むべき「最強のおすすめメニュー」を徹底解剖します。
街の居酒屋なら生ビール2杯分の価格で、750mlのイタリア産ワインが1本まるごと頼めてしまう。
この安さは、決して質を犠牲にした結果ではないです。
サイゼリヤは1993年からイタリア産ボトルワインの直輸入を自社で行っており、現地ワイナリーと長年の取引関係を築くことで中間コストを削減してきました。
さらに、赤道付近を通る長い航路でもワインの品質を落とさないよう、高級ワインの輸送と同じ15℃の定温リーファーコンテナを使用しているの言う念の入れよう。
生産者と毎年現地で品質を確認し合う体制も続けており、今やレストラン業態としては国内最大級のイタリアワイン消費量を誇る存在になっています。
「安いから期待しない」ではなく「安いのに手を抜いていない」からこそ、ソムリエも一目置くラインナップになっている、というのがこのボトルワインの面白さです。
① ドン・ラファエロ(白スパークリング)辛口/1,100円
食前酒の定番として名前が挙がることが多い、細やかな泡立ちが特徴の白スパークリングです。
柑橘や青リンゴを思わせる爽やかな香りで、乾杯の一杯にちょうどいい軽やかさを持つ。
ラベルを辿ると、トスカーナのキャンティ地方で19世紀末から続く生産者「カンティーナ・ベリーニ」が手がけていることがわかります。
正式名称は「キャンティ・ラファエロ」で、手摘みしたブドウを澱の上で18日間マセラシオンし、マロラクティック発酵後にステンレスタンクで6ヶ月熟成させるという、決してカジュアルとは言えない工程を踏んでいます。
おすすめ料理:生ハム、サラダ、ムール貝、エスカルゴ
魚介系との相性の良さでも知られ、ムール貝のガーリック焼きのような潮の香りが立つ料理と合わせると、白ワインのコクが旨味を引き立てます。
② ランブルスコ ロゼ(ロゼスパークリング)甘口/1,100円
サイゼリヤのボトルワインの中で最も人気が高いとされるのが、このランブルスコ ロゼです。
イチゴやラズベリーを思わせる果実味と、控えめなアルコール感で、ワイン初心者からも支持されています。
つくり手はイタリア・エミリア=ロマーニャ州のメディチ・エルメーテ。1890年にレストラン経営からスタートし、自店で提供するために造ったワインが評判となって本業化したという成り立ちを持つ、ランブルスコの名門ワイナリーです。
イタリア国内の権威あるワイン評価誌でも高評価を獲得しており、世界70ヶ国以上で愛されています。
サイゼリヤが導入した当初、日本では甘口ランブルスコが主流だったが、本場イタリアでは食事に合わせる辛口が主流になりつつあった。
そうした流れの中で2000年に導入されたのが、この自然な甘さを持つロゼだったようです。
おすすめ料理:辛味チキン、ピザ、デザート
甘みがデザートとも好相性なうえ、微発泡で酸もあるため食前・食中・食後のどのタイミングでも合わせやすい懐の深さがあります。
ドリンクバーのオレンジジュースで割るとサングリア風になる、という飲み方も一部で楽しまれているようです。
③ ランブルスコ セッコ(赤スパークリング)辛口/1,100円
黒果実の香りと軽快な炭酸が持ち味の、渋みを抑えた赤の微発泡ワイン。
ランブルスコは元々テーブルワインとしての性格が強く、グラスにこだわらずラフに楽しめるのも魅力です。
イタリアのカジュアルな食卓の空気をそのまま持ち込んだような一本、と評されることもあります。
おすすめ料理:ソーセージ、ハンバーグ、ミートソース系
脂質のある加工肉との相性が良く、マルゲリータのようなトマト系料理とも軽やかに合う。
炭酸が口の中をリセットしてくれるため、油分の多い料理が続くときに挟むのも効果的です。
④ ベルデッキオ(白)辛口/1,100円
イタリア中部マルケ州を代表する白ブドウ品種で、レモンやハーブの香り、ミネラル感のある爽やかな酸が特徴。
フレッシュな味わいで、エビのサラダのようにドレッシングの酸味を伴う料理との調和が語られることが多いです。
おすすめ料理:魚介料理、サラダ、モッツァレラ
軽やかな酸を活かして、モッツァレラやトマトなど素材の甘みを引き立てる料理と合わせるとバランスが良いです。
⑤ キャンティ(赤)辛口/1,100円
トスカーナ地方を代表する赤ワインで、サンジョヴェーゼ種を主体に、チェリーやトマト、黒オリーブを思わせる香りと、適度な酸味・渋みを持つ。
サンジョヴェーゼの酸がトマトのニュアンスと響き合うため、トマト系パスタとの相性が良いとソムリエも太鼓判を押すワインです。
牛肉100%のハンバーグのように、肉の旨味と溶け込んだタンニンが調和する組み合わせもよく挙げられます。
おすすめ料理:ハンバーグ、ドリア、ラム・牛肉料理
「1,100円か2,200円か」で最後まで悩ませるのがこのキャンティで、まずは手頃な1,100円から試し、気に入れば上位のリゼルバへステップアップするという楽しみ方をする常連も多いようです。
⑥ キャンティ・ルフィナ・リゼルバ(赤・フルボディ)辛口/2,200円
同じキャンティでも、こちらは大樽で3年ほど熟成させた上位ライン。
樽由来の香りやスパイス感があり、タンニンがしっかりとしている。
ソムリエからも、単純な味わいではなく深みと複雑性を感じられる一本として、脂の多い食材との組み合わせを勧められることが多いようです。
おすすめ料理:リブステーキ、ラム、チーズ
こってりとした脂に、豊かなタンニンと酸が拮抗する構成で、ステーキやラムの串焼きのような肉料理の満足度を一段引き上げてくれます。
アルコール度数で選ぶという視点
料理との相性だけでなく、アルコール度数から選ぶのも一つの手です。
目安として、ドン・ラファエロやベルデッキオは10〜13%程度、キャンティは12〜13%程度、ランブルスコ セッコは11%程度。
お酒に強くない人や飲み始めの一杯には、度数が控えめでスパークリングのランブルスコ系から入り、慣れてきたらキャンティのような赤へ、という順番がおすすめです。
飲みきれなかったら持ち帰れる
意外と知られていないかもしれませんが、サイゼリヤのボトルワインは飲み残しを持ち帰ることができます。
店員に伝えれば、追加料金なしで持ち帰り用の袋を用意してもらえる。
ただし注意点もいくつかあります。
未開封のボトルは酒販免許の関係で持ち帰り不可(提供時点で必ず抜栓されている)
スパークリングは炭酸が抜けやすいため、できれば店内で飲みきるのが一番おいしい
ドン・ラファエロやキャンティ・ルフィナ・リゼルバなどコルク栓のワインは、一度抜いたコルクを戻しにくいので持ち帰り時にこぼさない工夫が必要
「頼みすぎたかも」と思っても、最後まで無理して飲み切る必要はない、という気軽さも良さだと思います。
◆まとめ
サイゼリヤのボトルワインは、価格だけを見ると「安かろう」で片付けられがちですが、1993年からの直輸入の歴史、定温輸送へのこだわり、トスカーナやエミリア=ロマーニャの実力派生産者との長年の関係性など、価格の裏にはかなり本気の作り込みがあります。
値段の安さだけでなく、産地やつくり手の背景にも少し思いを馳せてみると、いつもの一杯が違って見えてくるはずです!
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次回は「サイゼリアのオリーブオイル」について少し書いていますので、お時間あれば読んでみてください。
日々の出来事から日記代わりにいろいろ書いています。
前回の記事も時間がありましたら読んでみてください。
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