さらば、すべてのデフォルト・マン
この世界に"普通"をもたらしていると、
そう思い込んでいるすべての男に告ぐ。
その優先席を譲りなさい。
大股開いて座るのは気持ちよかろう。
新聞広げて社会を見通すもよし。
眠りこくって知らんぷりするもよし。
グリーン車だろうとファーストクラスだろうと、金子を詰んだかどうかは、この際瑣末な問題だ。
君らがしてきたのは努力とは呼べない。
君らがされてきたのが虐待だという、
厳然たる事実が佇むだけ。
その欲情が、常識が、プライドが。
この世界にあまりにも濃い暗がりを生み出す。
泣き崩れる女神たちを、
透明になる天使たちを、
いのちを断つ同胞を。
私はもう見るに堪えないのだ。
自らを"普通"とみなし、
獣の衝動にしたがって蠢き、
この世界を恣に歪ませる。
その先で潰えるだろう、
うつくしくいとしいきらめきを、
守るために私はこの燭台の火を掲げる。
「さらば、すべてのデフォルト・マン。」
私が燃え尽きようと構わない。
だから、まずは、君たちが、
その優先席を譲りなさい。
