恋愛弱者の若き学生が、VTuberとガールズバーにハマり信用情報オワリ30歳になる話
noteの恋愛カテゴリには、甘酸っぱい話、胸が締めつけられる話、人生の節目みたいな話がたくさんある。
だからこそこうも思う。10年以上にわたって恋愛に“執着”し、あらゆる目の前の選択肢を間違え続け、恋愛によって信用情報が壊れた男の話があっても良いのではないかと。
これは、今年30歳になる一般サラリーマンが恋愛コンプレックスをこじらせた結果、
「人生・恋愛における重要な選択肢」を五連続で間違え続け、
信用情報を犠牲にしながら痛いムーブで悪あがきをして失敗した挙句、
それでもまだ「愛されたい」と思っている
そんなイタい男の感動スペクタクル(大嘘)である。良い子は真似しないようにしようね。
原点:学生時代、あまりにもモテなかった
まず前提として、自分は学生時代から本当にモテなかった。
女の子と付き合いたい気持ちはずっとあった。でも、大学の途中(後述)まで彼女は一人もできなかった。
「いい奴」として女子と仲良くなることはあった。
彼氏の愚痴を聞く。相談に乗る。どんな話題でも話せると言われる。
でも、そこから先には行けない。
今思えば、自分はずっと「彼氏未満の最上級」だった。
「誠実」「真面目」と言われるたびに、当時はそれが恋愛における武器になると思っていた。これが一つ目の「間違った選択肢」だった。
現実では、それだけで恋愛が始まるわけではない。「真面目さ」は、(こと恋愛においては)場合によっては最大のデメリットとも言えるかもしれない。だって多少“ワルい”方がモテるんだもん。
でも「誠実」であり「真面目」な自分は、ワルい方向に落ちることをどうしても許容できなかったわけで。「ワルいってなんやねん。ヤバい薬でもやって器物損壊でもすればええんか?」というレベルの解像度なもんで。結局今も真面目くんです。あーあ、損。
初告白、玉砕、絶縁。そして“僻み”の発芽
大学に入ると、サークルで好きな子ができた。
趣味などがすごく合う子で、定期的にサシで遊びに行くようにもなった。「◯◯くん(自分)といるときが一番楽しい!」「◯◯くんが彼氏だったらなぁ」とまで言われるようにもなった。正直勝ったと思った。
出会って半年ほど経った頃、人生で初めて告白した。
結果は玉砕。
それだけなら、まだよかった。その後いろいろあって、最終的には絶縁。
「フラれたあとも好きでいる」ということが、自分の中では純情のつもりだった。でも相手からすれば、ただ重かったのかもしれない。それが嫌らしかったらしく、疎遠になったものと記憶している。
疎遠になった後も、大学在学中はずっとその子のことを内心思い続けたまま過ごし、当時の自分は完全に“こじらせ”ていた。
この出来事をきっかけに、自分の中で何かがねじ曲がった。
「自分は選ばれない」
「恋愛できる人間と、できない人間がいる」
「自分は後者なのではないか」
このあたりから、「自信のなさと僻みがセットで育つ」というクセが醸成されてしまった。第二の「間違った選択肢」であり、そしてこいつが一番のA級戦犯かもしれん。
ついに告白される。しかし、そこで選択肢を間違える
大学3年の頃、当時のバイト先で告白された。
初めて、自分に好意を向けてくれる人が現れた。
ただ、正直に言うと、付き合う前から不安があった。情緒がかなり不安定そうで、直感的には「これは危ないかもしれない」と思っていた。付き合わなくても普段の言動で分かる。この人は“ヤバい”。
本当は断りたかった。でも、同時にこう思ってしまった。
「ここで断ったら、もう二度と誰とも付き合えないのでは?」
この恐怖に負けて、付き合うことにした。
これが第三の「間違った選択肢」だった。
結果、かなりしんどい交際になった。
画面の上から下まで続くほどの長文のLINEで怒られる。翌日謝られる。次の日にはまた長文で責められる。
その繰り返しで、メンタルはどんどん削られていった。
それから程なくし、半年ほどで別れた。相手のことは好きだったが、自分の心の維持システムの方が先に限界を迎えてしまったのである。そして、「女性と付き合ったらみんなこうなん…?」という思い込みにハマってしまった。
ちなみにこのことを友人に聞くと、「いやそんなことはないが」と500000%言われる。今の自分としてもそう思う。
とにもかくにも当時の自分は、女性と付き合うこと自体に強い恐怖を持つようになった。
「彼女がいない」→人格否定に
それから現在に至るまで、彼女はできていない。前章で登場した女性と別れて以降は「付き合う」という行為に恐怖はあったものの、それでも「誰かと付き合いたい」という気持ちは薄れない。
周りは当たり前のように恋人を作り、結婚し、家庭を持っていく。
そのたびに、自分の中で変な変換が起きる。
「周りは普通に相手を見つけている」
「自分は見つけられない」
「人として当たり前のことができていない」
「つまり自分はカス野郎なのでは?」
「ああ~~人間になりてえ」
冷静に考えれば、恋人がいるかどうかで人間の価値が決まるわけではない。
でも、頭では分かっていても、心が納得しない。
街中のカップルを見るだけで、羨ましさと劣等感が膨らんでいく。
実家に帰れば「早くお付き合いして彼女を連れてきて~」などとしきりに言われる。
悪気がないのは分かっているが、その一言で普通に刺されて自己嫌悪に陥るわけで。
そうこうしている内に、彼女がいるかどうかを聞かれること自体が、地雷になっていった。あらゆるコミュニティで恋愛の話題が出た瞬間、すぐに戦線離脱するというザマ。惨めも良いところである。
第二の間違った選択肢で醸成された悪癖もかけ合わさり、ものの見事にフラグ回収をキメているのである。
VTuberに出会う。名前を呼ばれる快感を知る
そんな中で、VTuberという文化に触れた。
最初は普通に楽しんで見ていた中、ある女性配信者に本気でハマった。
コメントをすれば名前を呼んでくれる。スパチャを投げれば反応してくれる。メンバーシップに入れば、特別な距離感の配信がある。
冷静に見れば、それは配信者と視聴者の関係でしかない。でも、恋愛に飢えていた自分には、あまりにも効きすぎた。
借金をしながらスパチャを投げた。グッズを買った。リボ払いをして、ボーナスで返した。返してはまた使った。
恋愛で満たされなかった承認欲求が、スパチャという形で課金導線に流れ込んでいった。これが第四の「間違った選択肢」であり、借金癖がついた元凶である。
自分で言うのもかなりアレだが、年収は同年代に比べれば平均はそれなりに超えている。会社もそこそこ名の通っている起業である。おかげでクレカの与信はそれなりに与えられており、赤スパ(1万円以上のお布施)を投げるぐらいはお茶の子さいさいであった。
「リボ払いはヤバいって!!!」と友人に諭されることは今まで数え切れないほどあったが、いや次のボーナスで返せるしなぁ、という心の余裕があったためか、(「地に足のついた恋愛」という意味ではあまりにも0点だが)そこまで危機感を覚えずにあの文化にドップリと浸かっていた。
そう、あそこに行く瞬間までは。
弱男dism、ガールズバーに行く
VTuberにハマり数年後、ふと入ったガールズバーで、とあるキャストに一目惚れした。
そこから、VTuberの比じゃないほど、そして今までにないほどハマった。
容姿も好みド真ん中、自分と趣味や考え方も完全に一致しており、恋愛弱者の自分にとどめを刺すには十二分過ぎた。
見栄を張った。シャンパンを入れた。クレカを切った。
カードの利用枠がどんどん埋まっていった。
一番やばいときは、1回の会計が80万円になったこともある。
もちろんそんな大金は現金・貯金含め持っていないし、VTuber時代にやっていた「ボーナスで一括返済」も通用するわけがなく、負債はどんどんマイナスに。この負債を止めなかったことが、第五の「間違った選択肢」。
複数のクレジットカードを上限近くまで使い、カードローンも2社ほぼ上限まで使った。
気づけば、元本だけで650万円ほどのリボ払い、分割払い、カードローンが残っていた。今月々に支払っている金額の半分以上は利息であり、単純計算でも2倍以上の金額を支払うことになる。これ最終いくらになるんだろうか。ひえ~

もともと150万あった利用枠は返済とともに徐々に下げられ、同社から発行されていた別のカードは更新を断られた。ブラリ入りはしていないと思うが、金融事故一歩手前である

30歳目前、昼は正社員、夜はラーメン屋
そして今年、自分は30歳になる。
昼間はIT企業の正社員として働いており、先の通り収入は同年代に比べると上澄みであることは間違いない。でもそれだけでは返済が厳しいので、深夜にラーメン屋でアルバイトをしている。それでもなお、毎月赤字。
借金がなければ、今頃それなりに良い生活をして貯金もあったことだろう(本当か?)
ラーメン屋でのアルバイトがある日は朝昼すべての食事を絶対に摂らず、まかないを大盛りで食らって空腹を凌ぐ日々である。最高の食費補填法だ。
普段は地方に住んでいるのだが、つい先日、友人の結婚式に呼ばれて東京へと旅行した。しかし借金のせいで宿泊代を確保できず、成田空港のベンチでスーツで野宿した。ご祝儀はカードローンから捻出した。
しかもそれを1年に3回やった。みんな結婚しすぎだろ。
結婚式はめちゃくちゃ楽しかったし、友人には幸せになってほしい。
でも、自分の人生は何をしているんだという虚無の気持ちにもなった。恋愛でコンプレックスがあるだけでも「友人の結婚式」というイベントはそれなりに響くのに、借金起因で周りの同年代の出席者よりもかなり見窄らしいムーブをしていたことは、間違いなく自分のメンタルに傷を抉る行為であったと言わざるを得ない。いねえから。結婚式に行って野宿する奴。
恋愛したいなら、ちゃんと「自分をよく見せる」
「恋愛が苦手」「奥手になってしまう」という若者がこの記事を読んでくれていたなら、自分はこう伝えたい。
今少しでも「恋愛したい」と思っていて、でも自信がなくて何もしていないなら、ちゃんと動いた方がいい。
おしゃれをする。
見た目を整える。
好意を伝える。
失敗したら反省する。
必要なら人に相談する。
そういう努力を恥ずかしがらない方がいい。相手にもよると思うけど、自分が動かない限り何も始まらないし、人並みに恋愛をするためにはそれなりに努力が必要だ。
自分は、「いつかいい人が現れるだろう」と思っていた。「心が大事だろ」と思っていた。「真面目に生きていれば報われるだろ」と思っていた。
でも、受け身でいるだけでは何も起きなかった。現実はそんな甘くねえ。
そして、満たされなかった気持ちは、恋愛ではなく、画面上の仮想恋愛や夜の店に流れていった。満たされなかった心を埋めるのに、それらはあまりにも都合が良すぎた。それらにハマったことを悔いているわけでは決してないが、もっと良い方法があっただろうとは思う。
自分を過度に大きく見せる必要はないが、自分を整える努力はした方がいいと思う。ほんとに。「程よく」「自分を良く見せる」ができれば、人はすごく魅力的になれる。
それは恋愛だけじゃなくて、友人・知人とのコミュニケーションや社会に出た後のムーブに確実に良い影響を与えるはず。
それでも人生は続く。借金も残る
自分語りに戻るが、そんな借金を抱えながらも、諸々の事情で今年いっぱいで会社を辞める予定でいる。
そしてなんと、フリーランスとして独立しつつ、起業もする。来年の今頃には社長になっている予定だ。この状況で茨の道に進むって何だ。ドMか?
自分はこれからも、減らない元金と大量の利息と戦うことになるだろう。三◯住友カードさん、Pay◯ay銀行さん、三菱UF◯ニ◯スさん、ポケ◯トカードさん、対戦よろしくお願いします。
ちなみによく人から債務整理を勧められるが、今のところそれをやる予定はない。しっかり返して、己の心に刻もう。「もうリボ払いはするな」と。
お先は長い。そして暗い。今世界で一番、石油王様のスポンサー契約が欲しい。ご連絡お待ちしております。靴とか舐めます。
最後に:希望っぽいものは、ある
この絶望まみれの記事に、あえて希望らしきものを一つ置いていくとすれば。
ガールズバーで出会った女の子とは今、店と関係なく休みの日に一緒に旅行に行ったり、飲みに行ったりする仲になっている
ということだろうか。
店に通い詰めていたら借金していました、と正直に伝えたうえで、今も関係は続いている。とはいえ、まだ付き合ってはいない。
賛否両論あるのは分かる。
分かるが、何も言わないでほしい。もう、そこしか希望がないし、好きである気持ちを置いておけるほど器用な人間でもないんすわ。
今もまだ心の奥底に、自信のなさ故に渦巻くいろいろな思いがある。
文章化することでまたヘラってしまうためそれらの言及はあえて避けるが、せめて、今歩んでいるこの「新たな選択肢」が“数々の間違いの末にある正解”であること、
その女の子から自分への印象が、学生時代に散々味わった“恋人未満の最上級”ではないことを心から願い、ここらで一旦筆を置かせてもらおうと思う。
皆さんの恋愛が楽しく、幸多からんことを。グッドラブ。STOP THE 借金。
