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441.【WACK峮峮スピンオフ#21】峮峮(チュンチュン)いぶきさんの道場で修行!

大家好。今回はWACK峮峮スピンオフの21回目ですが、「第2部 7人の悪魔との対決編」をお休みして、「第1部 峮峮の変身編」に戻ります。

これは「WACK峮峮スピンオフ#12」の続き、峮峮ワディさん、ポンちゃんがロバの魔力に眠らされた話の続きです。「WACK峮峮スピンオフ#12」は次のリンクをご覧ください。

今回はひとわけいぶきさんとのコラボで、イラスト満載です。

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「お目覚めですか?」

峮峮が目を覚ますと、そこには一人の女性とポンちゃんが正座していた。布団で休んでいた自分に気づき、周りを見回すと、伝統的な日本家屋の部屋にいることに峮峮は気づいた。

「倒れてた僕たちをこの方が介抱してくれたんだよ」

ポンちゃんが峮峮に伝える。峮峮は起きて正座し、居住まいを正してから、お辞儀して日本語で言った。

「ありがとうございます」

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「峮峮さん、はじめまして。ひとわけいぶきと申します」
「はじめまして、峮峮です」

女性の凛とした佇まいに心打たれた峮峮、思わず尋ねた。

「何かしていらっしゃるんですか?」

それに答えるいぶきさん。

「少林寺拳法を嗜んでおります。漫画家ファイターです」
「こちら、この道場の師傅(シーフー)ですよ」

ポンちゃんが説明する。

(わぁ、カッコいい女性だな。私もそうなりたい)

そう思った峮峮、少林寺拳法に興味を持って言った。

「道場って見たいな。案内してもらえますか」
「いいですよ。行きましょう」

いぶきさんはそう答えると、道場に向かった。峮峮ポンちゃんも後に従う。

そこは正にお屋敷という感じ。峮峮が休んでいた部屋を出て、廊下を歩いて行くと、白い砂に青い松、置き石も風情ある中庭が目に入る。そんな日本庭園を横目に廊下をさらに進むと、渡り廊下が離れの道場につながっていた。道場からは勇ましい修行の声が聞こえてくる。

道場には八人の男性が、突きの修行に励んでいた。その中の一人がこちらに気づき駆け寄ってきた。ワディさんだった。

「あれ、ワディさん」
「峮峮ちゃん、よかったぁ。何ともないよね……って、ワディも倒れたから、偉そうに言えないけど」

そう言って、ワディさんが笑うと、峮峮もうれしそうに笑った。

「ワディさんも修行してるの?」
「ちょっとやらしてもらったんだけど、こりゃきっついわ。運動不足を実感する」

そして道場の修行に目をやった峮峮、意を決していぶきさんに言った。

「わたし修行したいです!いぶきさんみたいになりたい!」

自分の声が大きかったのに驚いた峮峮、もう一度言い直した。

「いぶきさんみたいになりたい…です」

いぶきさんはにっこりして、峮峮に尋ねる。

「修行は厳しいですよ。覚悟はできてますか?」
「大丈夫。頑張ります!」

いぶきさんは少し考えてから言った。

「そうですね。せっかく台湾から来たお客さまですから、特別待遇でいきましょう。臨時のチュンチュン道場を開きます。二週間くらいで」
「わぁ、ありがとうございます!」

そんなやり取りがあって、峮峮いぶきさんの家に住み込みで、修行に励んだ。ポンちゃんも通訳で、ぼちぼち修行をするのだった。

道場の朝は早い。日の出と共に起床、洗面、ごく軽い食事、その後掃除を行う。家屋や道場の掃除、庭の掃除、これはウォーミングアップを兼ねてるだけでなく、日常の動作に武術的な動きがあり、それを腑に落とす意味もあった。峮峮は一生懸命掃除した。

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掃除が終わると、柔軟体操だ。柔軟体操はチアで培っているだけあって、峮峮はどんどんこなしていった。

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昼食後は、座禅、柔軟体操、そして武術指導に入った。受け身の練習、突き蹴りの指導。突き蹴りも慣れてくると、千本突き、千本蹴りという強化練習に入る。なかなかきついメニューだが、決して音を上げない頑張り屋さんの峮峮だった。

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そんな日々が一週間続いた夜、自室でくつろいでいた峮峮に、いぶきさんが声を掛けた。

「峮峮さん、少しいいかしら」
「はい?」

ポンちゃんと一緒に入ってきたいぶきさんに、峮峮は姿勢を正した。

「峮峮さん、ホント頑張ってる。お世辞抜きにスゴいと思う。それでね、ちょっと精神的な話をしようと思います」

峮峮はちょっと緊張して耳を傾けた。

「少林寺には、拳禅一如、力愛不二という教えがあります。拳禅一如の『拳』は身体、『禅』は心。この身体と心は、二つで一つであり、バランスよく修行しなければなりません。力愛不二の『力』は力、『愛』は慈悲。この力と慈悲は決して切り離すことはできません。このことをよく考え、残りの一週間修行してください」
「ありがとうございます」

そう言って、合掌礼をする峮峮だった。

翌朝も日の出から修行が始まる。日が上ってきて掃除も終わりかけた頃、峮峮に近づいてきた一人の女性。

「峮峮、頑張ってるね」

そう声を掛けたのは、うさうさんだった。

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今回から第1部の方を進めていきます。その理由というのは、実は変な話なので、「お前気のせいだよ」と言われるのがオチなのですが……。

悪魔をやっつける話ばかり書いてたら、メンタルやられたのです。心が不安定になって、ぐらぐらしてきます(うまく伝わらないかもしれませんが)。そこで、悪魔マモンを退治する話を発表することをやめ、第1部の変身編を進めることにしました。

第1部はまだ見えていないところも多いのですが、ふと考えると、その見えてないのが面白いのかもしれません。苦戦しながらのろのろと進めていきますが、お付き合いのほどよろしくお願いします。

WACKの関連記事は次のマガジンから。

今までのWACK峮峮スピンオフは次のマガジンからどうぞ。

峮峮スピンオフは、のろのろと続きます。。

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