462.【WACK峮峮スピンオフ#30】Julieの憂鬱
大家好。今回はWACK峮峮(チュンチュン)スピンオフの30回目、第2部の10回目です。舞台は台北、Julieの回想のお話です。これは「WACK峮峮スピンオフ#29」の続きに当たります。「WACK峮峮スピンオフ#29」は次のリンクをご覧ください。
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5月の台北は今日も暑い。気温は30度を軽く超えた。峮峮はJulieとスイーツを楽しんでいた。
「それでね。最初は暴食のベルゼブブ、こいつは食べ物で攻撃してきたけど、私は弾き飛ばした」
「食べ物の誘惑なんだ」
「そう。それで次は、怠惰のベルフェゴール。一度眠らされたことがあったけど、結界で弾いてやっつけた」
「眠らされるのね……」
「そして、色欲のアスモデウス。こいつが嫌なヤツでね、兄さんに化けて、私を騙そうとした」
「えっ、大丈夫だったの?」
「それを見破って勝利!次は、嫉妬のレヴィアタン。こいつの頭は蛇で、メドゥーサの力で石化されたけど、そこから抜け出して勝利!」
「……」
「そしてこの前は、強欲のマモン。巨人、こいつは強かった。でも勝った!」
Julieの顔に不安の色が広がった。Julieはうつむいて、アップルタイザーのストローをカチャカチャかき混ぜた。
(どうしてこんなに変わってしまったの?いつもの峮峮はどこいっちゃったの?)
そう思うと、Julieは悲しくなった。
「どうしたの、Julie?気分悪いの?」
「大丈夫。なんか……ごめん」
峮峮はそんなJulieを気づかうことなく、遠くを見ながら言った。
「今度の戦いはサタン。憤怒のサタン。あぶないんだ……」
峮峮を見ていられなくなったJulie、思わず口を滑らせた。
「さっきの話だけど、なんか自慢話に聞こえるんだけど……」
「なに、その言い方!こっちは命がけで戦ってるの!わかってないからそんなこと言って、もういい!」
怒って席を立つ峮峮に、Julieは慌てて言った。
「峮峮、ちょっと待って。悪かった。謝るよ」
Julieの潤んだ瞳を見て、峮峮も足を止めた。でも腹の虫が治まらない峮峮、苛立ちをぶつけるように言い放った。
「私はみんなを救うためにやってる。口出さないで!」
その時だった。峮峮の左手薬指にハマっていた結界の指輪が割れた。石座が真っ二つに裂け、ブルートパーズが割れて落ちた。裂けた指輪は、峮峮の指から外れ、床に転がった。
「峮峮、これって……」
「あたし結婚してないもん。指輪が外れて清々した」
「でも、これ結界を作り出すんじゃ……」
「大丈夫。私にはシールドがあるから。指輪はもういらない」
そして、峮峮はJulieに強く言った。
「Julie、絶対来ないでね!あなたを危険な目に遭わせたくないの」
そう言い放つと、峮峮は店から出ていった。Julieは戸惑いながら、壊れた指輪を拾い上げた。涙がこぼれるのを止めることができない。
「峮峮、あなた……」
🍒 🍒 🍒
峮峮を心配し続けるJulie、次回は結界の指輪について解き明かします。
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峮峮スピンオフは、スピードアップして続きます。
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