421.【WACK峮峮スピンオフ#14】峮峮(チュンチュン)7人の悪魔との対決へ
大家好。今回はWACK峮峮スピンオフの14回目ですが、「第2部 7人の悪魔との対決編」を開始します。「第1部 峮峮の変身編」はまだ書き終えていませんが、今後は第1部と第2部を並行して進めていきます。わかりにくくなるかもしれませんが、よろしくお願いします。
さて、第2部の1回目は、峮峮が最終フォーム・レベル100の変身を達成したところから始まります。舞台は如水珈琲店です。
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如水珈琲店にお馴染みの顔がやって来た。峮峮(チュンチュン)、Julieに、ワディさん、うさうさん、かこさん、緑川凛さん、ポンちゃんというメンバー。テラス席に座ると、わいわいと雑談に興じた。
峮峮は最終フォームを得て、達成感に満ちていた。そんな峮峮をお祝いしようと、この如水珈琲店にやって来たのだ。
マスターの白さんがテーブルへ。
「皆さん、ようこそ。峮峮ちゃん、おめでとう。レベル100だって? 頑張ったね」
「ありがとうございます。みんなに助けてもらって、ホントみんなのお蔭」
注文を取ってから、白さんはまたカウンターへ。そして注文の品をテラス席に運んだ。
「皆さん、ごゆっくり。それで、峮峮ちゃんとJulieさんにこれを」
そう言って、フルーツケーキを差し出す。
「甘さ控えめ、カロリー控えめの逸品」
「え、頼んでないけど」
「うん、あちらのカウンターの方がぜひということで」
その言葉に応じて、カウンターにいた一人の男が立ち上がって、テラス席へと向かった。
長身で細マッチョのイケメン、髪はやや白髪混じりで年齢は40代くらいか、黒のロングコートを着て、その歩みはファッションモデルを思わせるような堂々たる足取りだった。峮峮はしばらくぼうっとしていた。それに気づいたJulieが声を掛けた。
「なにボ~っとしてんの。さてはタイプだな」
「そんなんじゃない……」
「顔に出てるよ。焦って赤くなってんじゃん」
「やだ~、もうからかわないで……」
「……」
あれ?……通訳が途切れた。ワディさんが声を掛ける。
「ポンちゃん、通訳してよ」
「こ、これ、ちょっと訳せません……」
ポンちゃんは顔を赤らめてうつむいた。2人の会話、なんか際どいことになってるようだ。男が口を開いた。
「峮峮、レベル100の達成おめでとう。これからは7人の悪魔との戦いが始まる」
「7人の悪魔……、それは?」
「このノートガルドの街には、7人の悪魔が潜んでいる。その悪魔こそ、人間を苦しめ、堕落させている」
ワディさんが驚いて、男に聞いた。
「初めて聞いた。悪魔って、ホントにいるのか?」
「普通その存在がわからない。それが悪魔だ」
「え~知らない」
「どこの話なの、それ」
うさうさん、かこさん、凛さんも半信半疑だ。
「ワディくん、君はロバを見ただろう。そして眠らされた、違うか」
「あ……」
思い出したのは、ワディさんだけでなく、峮峮もポンちゃんも同じだった。
「あれは、怠惰の悪魔ベルフェゴールの仮の姿だ。悪魔たちは、普段は動物などの姿をしている。わからなくても当然だ」
「じゃあ、本当にこの街に悪魔がいるってこと?」
「ようやく気づいたようだね。これをあげよう」
そう言って、男は地図を取り出して広げた。
「この街の地図だ。わかるな。この地図は特殊で、峮峮、君にはその波動が感じられるはずだ」
峮峮は驚いて地図をじっと見た。途端に空間が歪み、様々な波動が襲ってきて、思わず顔を背けた。Julieが聞いた。
「あなたのお名前は?」
「当麻無明。よろしく、Julie。さあて、峮峮どうする?」
峮峮、ちょっと戸惑っていたが、姿勢を正して毅然として言った。
「もし悪魔がいて、人々を苦しめてるなら倒さなければならない」
「それでこそ、レベル100の精神だ。期待してるよ」
それを見ていたワディさんが言った。
「これは罠だ。峮峮だまされるな!」
「おやおや、せっかくの忠告を踏みにじるとは……。では私はこれでお暇しよう」
少し歩を進めてから、振り返って当麻は言った。
「そうそう、峮峮。最後にアドバイスだ。心を動かさないこと。悪魔の誘惑に巻き込まれたら、君は負ける」
そう言って、男、当麻無明は如水珈琲店を後にした。その後ろ姿を見送ると、しばし沈黙が流れた。そんなテーブル席に、白さんが来て言った。
「ワディちゃんが言うのはもっとも。確かに罠かもしれない。しかし、『虎穴に入らずんば虎子を得ず』という言葉もある。峮峮ちゃん、どうする?」
「行く。このわたしが負けるはずがない!」

峮峮の言葉に一同呆気にとられた。みんな、峮峮の言葉に違和感を覚えたのだ。中でもJulieは表情を曇らせていた。
「誰か一緒に行こうか?」
「いい、いい。他の人に何かあったら嫌だから。わたし一人で行って、後で報告するから」
それでいいのか? みんな何も言わなかったが、何か妙なものを感じていた。当麻無明に刺激されたのか? この店に入ってきたときとは、モードが全然違う峮峮だった。
地図を広げ直して、峮峮は街を見回した。しばらく見て、きっと顔を上げた。
「屠殺場。……まずはここ」
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第2部開始早々、なんか怪しげな雰囲気になっています。屠殺場には果たして何があるのでしょうか?
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峮峮スピンオフは、のろのろと続きます。。
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