蝶々結びの人間関係
大学の友人が油そばを食べながらふと思いついたように言っていた。
人間関係は固結びではなく蝶々結びであることが望ましいと思わない?と。
あまりに唐突だったが妙に腑に落ちる言葉だった。
お互い居心地が良いと思えている時はどちらでも構わない、でも関係から少し距離を置きたい時もある。
そんな時、キツく凝り固まった固結びを解くのはとても難しい。ハサミでちょん切らなくてはならなくなるかもしれない。
こうなると関係の修復は絶望的だ。
その点、蝶々結びは片方が紐を引けばスルスルと解くことが出来る。
距離を置くことも、結びなおすことも互いの負担にならない。
こんなに素敵な言葉を急に思いついたというので驚いた。
そこからしばらくお互いの具体的な人間関係の悩みについて話をした。
帰り道、私のほどけた靴紐を見てボソッと一言、
こうやって気づかぬ内に解けているのも蝶々結びの良いところだよね。
高校を卒業してもうすぐ2年、あんなに仲の良かった関係も少しずつ会う頻度も減り、集合するメンバーの数も減っていくのがなんだか悲しくなっていた。
でも、それは関係がプツリと切れたのではなく自然と解けていく過程であり、また結び直せる日が来ると思うと心が軽くなった。
