なぜFX本を書かないのか? AI時代に変わったトレード学習の形
どうも、トレードアイデアラボの猫飼い(FX_Shokunin)です。よく「本を出版してください」という声をいただくのですが、正直に言うと、書いてもあまり意味がないと思っています。誰の得にもならないし、僕自身も書く気になれない理由がいくつかあります。今回はその本音と、これからの時代に合った学習のあり方について書いていきます。
本を書かない一番の理由
昨年8月から、GoogleのAI「Gemini」に「ガイド付き学習」という機能が追加されました。これは、AIが学習者の理解度や目的に合わせて、まるでパーソナルコーチのように学習をサポートしてくれる機能です。

トレード学習に限らず、もはや「本を買ってきて自分で読む」というスタイルが、かなり時代遅れになりつつあると感じています。特にFXや投資の分野では、その傾向が顕著です。
FXの本が「書く価値」が低い理由
FX関連の書籍は、基本的に集客のためのツールとして書かれるケースが非常に多いです。出版社としても専門書は部数が伸びづらく、競争も激しいジャンルです。漫画であれば数十万部売れる作品もありますが、FXの本で同じような部数を期待するのは現実的ではありません。
初版の5000部を売り切るのが精一杯です。印税は10%が標準なので5万円の利益。出版社は9割取ってるので半分売れれば儲け物。出版業界は厳しいですから数をこなしたいだけなんですよね。電子出版?なおさらです。
つまり「本を書く」という行為自体が、労力に対してのリターンが極端に悪いんです。たとえAIを使って執筆したとしても、企画を考え、構成を練り、内容を整理する手間はかなりかかります。その割に、売上や反響が期待しにくい。情報なんて3年も経ったら陳腐化します(今は半年もたない)。もてはやされるのは新刊本だけで数年前の本をわざわざ買う人はいません。だったらブログやnoteで継続的に発信した方が、遥かに多くの人に届けられるし、更新も自由にできます。
また、対話型AI「Claude」を開発するAnthropic社は、AIの学習用データを確保する目的で、中古本や希少本を数十万冊規模で大量購入しました。そして、専用の油圧断裁機で背表紙を切り落とし、産業用高速スキャナーでページを1枚ずつデジタルデータに読み込ませた後、原本を廃棄(リサイクル)していたことが判明し、大きな議論となりました。
いわゆる”自炊”と呼ばれる行為を、堂々と巨大企業が実行する時代になったんです。グローバル企業は、著作権という情報発信者の最低限の権利すら踏み潰してくる。
せっかく”リアルな本”を書いてもAIに読み込まれてしまうんですよね。出版した瞬間から陳腐化。誰かがAIで検索すればあなたの本の内容がタダで渡される。ブログはもちろんYOUTUBE動画だって今はAIに取り込まれてます。動画のリンクをAIに投げてこれを要約してとお願いするとすぐにやってくれます。
1冊の本で伝えられることの少なさ
僕が考えている「トレードに必要なスキル全体」を100とした場合、1冊の本で伝えられることはだいたい5くらいだと思っています。テクニカル分析、リスク管理、資金管理、心理学、相場環境の読み方、実行力、記録と振り返り、継続力……トレードを長く続けていくためには、これだけの要素をバランスよく身につける必要があります。
これを1冊で全部書こうとすると、当然薄っぺらな内容になります。ちゃんと深掘りしようと思ったら、最低でも20冊くらいのシリーズ化が必要になるでしょう。でも、正直に言って「20冊全部買って読み込む!」という熱心なファンがどれだけいるでしょうか。ほとんどの人は1〜2冊読んで満足するか、途中で挫折してしまいます。
本を読むだけでは学習が定着しない
もう一つの大きな問題は、学習の定着率です。一般的に「本を読んだだけ」の学習定着率は、約20%程度と言われています。つまり、せっかく本を買ってくれても、読んだ人の8割は内容をほとんど覚えていない、または実践に活かせていないということです。本は「読む」行為が中心になるため、どうしても受け身の学習になりやすいんです。
一方、AIとの対話形式の学習は、質問したり、実際に考えたり、フィードバックをもらったりできるので、圧倒的に能動的です。
これからのトレード学習の形
昨年から本格的に使えるようになった「Geminiのガイド付き学習」は、まさにこの問題を解決してくれるツールだと思います。AIが学習者の理解度に合わせて、適切な順番で説明をしてくれたり、質問に答えたり、弱点を指摘してくれたりします。
まるで優秀な個人コーチが横についてくれているような感覚です。しかも、情報は常に最新です。本のように「出版された時点で内容が固定される」ことがありません。市場環境が変われば、それに合わせて学習内容も柔軟にアップデートできます。
本を書くより、価値を提供し続ける方が大事
僕が本を書かないもう一つの理由は、「一過性の情報」よりも「継続的に価値を提供する」方が、読む側にとって遥かに有益だと思っているからです。本は一度買ったら終わりですが、ブログやAIとの対話は、いつでも最新の情報を得ることができます。
しかも、わからないことがあればすぐに質問できる。自分のペースで深掘りできる。これからの時代は「情報を所有する」のではなく、「必要な時に必要な情報を引き出せる」状態が強みになります。
もし学習に行き詰まっているなら
もし今、トレードの学習で「何から手をつければいいかわからない」「本を読んでも身につかない」と感じている方がいたら、ぜひ一度Geminiのガイド付き学習を試してみてください。完璧な教材を待つのではなく、「今ある最高のツールを使って、自分に合った学び方を見つける」方が、よほど現実的で効果的だと思います。本を書くより、価値を出し続けていく。それが今の僕が選んだ道です。
本を書くより、価値を出し続けていく。
それが今の僕が選んだ道です。
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※一部記事改訂 2026/08/05
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