【追憶の栞(しおり)】季節を跨ぐ、どん底から尊厳を取り戻す令嬢の独白〜2月〜
あなた様は、いま、どの季節に立っておいででしょう?
二月の光はまだ冷たく、景色は静まり返っております。
けれど枝先では、小さな準備が、誰にも知られず進んでおります。
これは、芽吹きが声を持つ前の、ひそやかな記録でございます。
静かなる胎動

凍てつく風の中でも、枝の先には確かな約束が宿っていますのね。
まだ固い蕾たちが一斉に歌い出すその時を、わたくしも静かに、けれど強く待ちわびておりますの。
冬の沈黙があるからこそ、春の歓喜はあんなにも眩しいのですわ。
未来を慈しむ、確かな予感

この小さな蕾の中に、どれほど鮮やかな春が眠っているのかしら?
触れれば壊れてしまいそうなほど繊細で、
それでいて、雪を跳ね除けるような強さを秘めて。
わたくしも、この蕾のように
凛として、けれど優しく。
最高の「時」が来るのを、微笑んで待ちたいと思いますの。
秘めたる決意(日記を隠す後ろ姿)

この頁(ページ)に閉じ込めた想いは、まだ誰にも見せるわけには参りませんの。
これから咲き誇る桜が、わたくしの震える背中を優しく隠してくれているよう。
伝えたい言葉、言えない言葉。
そのすべてが、春の風に乗って
あなた様の心に届く日を
わたくし、この桜の木の下で静かに待ち続けておりますわ✨
二月は、完成を急がぬ季節でございます。
目立たぬ場所で芽は育ち、
光は静かに、次の章を準備しております。
この先も
どうぞ、ゆっくりとお進みくださいませ✨🌸

深海から浮かび上がる意識
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