見出し画像

🌸経営未来手帳・月曜日(第75号)・完全保存版「なぜ、組織には“作曲家”が必要なのか」

🌸経営未来手帳・月曜日(第75号)・完全保存版
「なぜ、組織には“作曲家”が必要なのか」
――“演奏”ではなく“創造”が企業の未来を決める
(執筆:安村明史/ビジネス能力開発株式会社)


月曜日は経営の骨太なお話をお届けします。

■はじめに

最近、ある経営者の方がこう漏らしました。
「うちの会社、頑張っているのに“音が揃わない”んですよね」
リーダーは、しばしばコンダクター(指揮者)に例えられます。
指揮者は楽部の演奏を引き出し、音を揃わせ、全体を調和し、
観客に大きな満足を与える。
しかし、そもそも音が揃わないのは、演奏の問題ではなく“曲そのものが存在しない”から・・・では無いでしょうか。
なぜ、指揮者だけではダメなのか、では、経営者はどうあれば良いのか。
今日のテーマは、企業が変わるために不可欠な存在、
“経営者=作曲家”の役割についてです。


■音楽と組織は驚くほど同じ構造を持っている

音楽の役割構造は企業の階層と非常によく似ています。



しかし、今までの企業教育の多くは「奏者教育」に偏っています。
スキル研修、業務研修、マニュアル――すべて“演奏の仕方”です。
しかし、組織が本当に変わるために必要なのは、
未来理解=作曲家の視点
です。


◆指揮者と作曲家は「見ている世界」が違う

指揮者は「既にある曲をどう演奏するか」を考える
作曲家は「どんな音楽を作るのか」を決める
音楽の世界で有名なカラヤンとバーンスタインの違いを一言でいうと
•カラヤン:完璧な美音を追求した “再現の巨匠”
•バーンスタイン:情熱と創造性で音楽を“再構築する”作曲家的指揮者
でした。
この違いは、企業に置き換えると非常に本質的です。
指揮者(部長)=最適化の仕事・再現力
・バランスを整える
・タイミングを合わせる
・組織の調和をつくる
作曲家(経営者)=創造の仕事・未来の仕事
・どんな未来をつくるのか
・何を表現する会社なのか
・どんな社会を実現したいのか
例えば「理念」を言語化する行為は、作曲家が“主題”を決める作業に近い。
つまり、
リーダー=演奏の最適化
経営者=作品の創造(演奏にも責任をもつ・重責)

です。


■経営者=作曲家に必要な翻訳力、編集力

経営とは、選択と判断を積み重ね、全体の構造を作り上げる技術の結晶です。
それは、作曲家が感情・経験・世界観といった抽象的な情報を音へと“翻訳”し、不要な要素を削ぎ落として“編集”し、全体を“構造化”していく営みとほぼ同じです。
経営とは、組織という“オーケストラ”を指揮しながら、未来の理想像をゼロから創り上げる行為です。既存の答えをなぞるのではなく、新しい価値を生み出すため、経営者には作曲家のような創造性と構想力が求められます。
松下幸之助が
「経営は芸術である」
と語った背景には、まさにこの“創造性”があります。


■編集後記

私自身、経営をしていて思うのは、経営者に必要な
翻訳力、編集力の筋力を付けなければならないと思うことです。
この経営未来手帳を書き続けるのも、一つの翻訳、編集
トレーニングの一貫です。


■今日の問いかけ

あなたの会社には、
「どんな音楽を作るのか」
という問いがありますか?


■ネコのつぶやき

「創造とは、かつお節で何か作る事か?ニャ」


■おわりに

経営とは、未来を創る創造行為です。
今日の結論はシンプルです。
■今日の結論:経営者は“作曲家”であれ。
あなたの会社の未来の音楽は、あなたの手でしか生まれません。
その最初の一音を、今日から響かせてください。

👉 感想をぜひお寄せください。

yasumura@biz-noukai.com まで。必ずお返事いたします。


■経営未来手帳の全記事はこちら

https://note.com/quiet_gnu5848/n/n02fd172fe229


■次回3月24日予告

なぜ、日によってインプレッションは変わるのか──LinkedInアルゴリズムの3層構造



 


いいなと思ったら応援しよう!