🌸経営未来手帳・日曜日(第88号)・完全保存版「なぜ、奈良の中学校は組織開発に成功したのか」――教育改革は“制度”ではなく“語彙”から始まる
🌸経営未来手帳・日曜日(第88号)・完全保存版「なぜ、奈良の中学校は組織開発に成功したのか」
――教育改革は“制度”ではなく“語彙”から始まる
■はじめに
奈良のある中学校で起きた変化の本質は、
制度改革ではありません。
教員が、子どもを理解するための“共通言語”を持ったこと。
これが、すべての始まりでした。
今日は日曜日なので、教育現場のリアルから、
組織開発の本質を考えます。
■現場で起きていること
私が関わった中学校では、
教員の疲弊、離職、問題行動対応が常態化していました。
校長もまた、教育委員会と現場の板挟みの中で、
日々の業務に追われています。
「どのような子どもを育てたいか」という理念はある。
しかし、それが現場で実現されていない。
このズレこそが、日本の教育の構造的な課題です。
■なぜ変わらなかったのか
問題は、制度でも努力不足でもありません。
“人を理解するための言語”が存在していなかったこと。
私が見てきた現場では、
教員同士の会話は、こうなりがちです。
・「何年何組の○○」
・「あの子は問題児だ」
これは“事実の共有”であって、
“理解の共有”ではありません。
理解がないままでは、対応は場当たり的になります。
そして、組織は疲弊していきます。
■転機は「共通言語」の導入
そこで私は、ひとつの提案をしました。
子どもを理解するための共通言語を持つこと。
具体的には、エニアグラムを導入し、
教員が人間の動機や特性を理解する枠組みを持つようにしました。
すると、職員室の会話が変わり始めます。
・「○○はタイプ4だから、こういう反応になる」
・「この子は不安が強いタイプだから、先に安心をつくろう」
“名前”ではなく、“理解”で語るようになったのです。
■何が起きたか
結果として、
問題行動は14分の1に減少しました。
これは、指導を厳しくしたからではありません。
制度を変えたからでもありません。
教員が、子どもを理解できるようになったからです。
理解が変わると、関係が変わる。
関係が変わると、行動が変わる。
これは、教育に限らず、
すべての組織に共通する原理です。
■成功の本質(3つの要因)
この変化の本質は、次の3点に集約されます。
① 共通言語の導入
人を理解するための枠組みを持ったこと
② 自己理解と他者理解の促進
教員自身が、自分と他者を理解するようになったこと
③ 現場と上位組織の接続
理念ではなく、構造と実践でつながったこと
■これからの教育に必要なこと
教育改革に必要なのは、大きな制度変更ではありません。
まず必要なのは、
人間を理解するための語彙と学習構造です。
・教員が学び続ける仕組み
・人を理解する共通言語
・現場と組織をつなぐ構造
これらが揃ったとき、
教育は初めて変わり始めます。
■編集後記
教育は制度ではなく、人で変わります。
そして「人」は、言語で変わります。
理念を掲げる前に、
まず“理解するための言葉”を持つこと。
ここから、すべては始まります。
■今日の問いかけ
あなたの組織には、
「人を理解するための共通言語」がありますか。
■ネコのつぶやき
「名前じゃなくて、わかろうとすると、
ちょっとやさしくなるにゃ」
■おわりに
教育改革は、制度改革ではない。
語彙改革である。
私はそう確信しています。
■経営未来手帳の全記事はこちら
https://note.com/quiet_gnu5848/n/n02fd172fe229
■次回4月6日予告
「なぜ、SNS原稿づくりが経営者に必要なのか」
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■付録

