お人好しじゃない【アマノ文筆クラブ】
残念ながら、君には夫というものがいる
でも、俺にはそんなこと関係ない
誰よりも君の側にいて君に触れていたい
君の柔らかい髪の毛
白く弾む肌
あたたかい指先
君の、匂い
俺だけのもの
周りは俺のこと
いい子だね、お人好しだねって言うけど
勝手に言ってろよ
俺はお人好しじゃない
お前らの為なんかに生きていない
俺は君とだけ過ごしたい
なぁ、早く
俺のとここいよ
なんで、あいつのとこ行くんだ
…
ニャーニャー
ゴロゴロゴロゴロ
毎朝の挨拶
愛猫をなでてから仕事にいく準備をする、私
コイツに、昨日引っ掻かれたわ
夫が傷を見せてくる
笑いながら
あなたしつこいのよ
この子、男の人嫌いだから
夫のため息がきこえる
私は、猫を優しく撫でる
額を撫でるとうっとりする、薄茶色の柔らかい毛
だって、つきあいが長いもんね私たち
いい子ね
いい子ね
だいすきよ
あなたお人好しね
もっと寝室に来ればいいのに
私が結婚してから
わたしのベッドに来なくなった、この子
さみしいよ
夫のこと、気にしないでおいでね
そんなお人好しなことしないで
猫は、ずっと私を見つめてる
…
だから、俺
お人好しじゃないってニャー
イタッ
この子、私のこと噛んだー!
こちらに、参加しました
いつもありがとうございます
