夜風【風まかせ文芸部】
スーパーで、お惣菜を買う
あ、またエコバッグ忘れた、なんだか負けた気がするけど2人分のお惣菜は手では持って帰れない
「袋、ください」
お惣菜が半額になるのは、まだもう少し
けど、待ってられない、だけど今から帰って晩ごはんを作るには私は疲れていた
今週は私の当番
トボトボ
家まであとちょっと
スマホが震える
晩御飯いらない
それだけ
連絡くれただけマシか、スーパーの袋が急に重くなる
私の後ろから
夜風が吹いてきた
フワッと、まだ少しなまぬるい
風とともに、
2人でよく聴いていた曲が私の記憶の中
キラキラの2人
一緒にいたくていたくて離れたくなくて
ずっとずっと
私は、スーパーの袋を持ち直して
メッセージの返信をうつ
なんとなく本音と
でも、少し意地悪な気持ちをのせて
分かった
でも
明日はドライブに行こうね
彼はびっくりしているかも知れない
もう、こんな事ずっと言ってなかった、私も
トボトボまた歩く
少しだけ口ずさむ、あの曲を
スマホが震えた
けど、私はもうしばらく夜風に吹かれたくて
そのままゆっくり前に進んだ
よる⭐︎かぜといっしょに
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