アイヌ民族は学術的には先住民族では無い【不都合な真実】

日本政府がアイヌ民族を「北海道の先住民族」としたことに対して、日本保守党の百田代表が、抗議し撤回を求めた。

この問題、遅きに失した感がある。先住民族に指定したのは菅義偉内閣の時である。以来、アイヌ民族は「政治的には先住民族」に指定されているが、「歴史的にも生物学的にも先住民族では無い」と奇妙な注釈をつけて説明せねばならなくなった。

恐らくロシアがアイヌ民族をロシアの先住民族とし、北海道をもロシアの少数民族の土地と定義しようと画策したものに対する対抗から、この電撃的な指定がなされたものと類推される。

筆者も小学生の頃は、北海道(旧蝦夷地)の縄文人が、蝦夷(えみし)となり、これが現在のアイヌ民族なのだろうと云う漠然とした説を、何の疑いもなく信じていた。

当時から蝦夷(えみし)と蝦夷(エゾ)は異なると云う説はあったが、その論旨がよく理解出来なかったのである。

さて結論から書こう。

アイヌ民族は北海道の先住民族では無い。
百歩譲って書くとすれば、アイヌは既に土着の民族がいる所に途中からやってきた人々で、土着の人々と混血もしている。これが、正しい表現だが、これを【先住民族】と呼ぶことができるだろうか?答えは「ノー」である。

具体的に言おう。

無人の北海道に最初にやって来た人は、旧石器時代の人で、のちに北海道縄文人となる人々である。この人たちは東南アジアの南方から北上し、日本列島に到達。さらに北上し、北海道、樺太、千島列島にまで到達した。言語は日本語の祖語である縄文語を話し、Y染色体ハプログループはD系統の人々である。

それから遅れること3万年余りのちの鎌倉時代頃、黒龍江の河口域にいたアイヌ民族は樺太を通過して南下、北海道に到達し、現地の縄文系文化を持つ人々を征服して一つの文化圏を築いた。これが、北海道のアイヌ民族である。生粋のアイヌのY染色体ハプログループはC2であり、モンゴルや満洲族とは遠縁にあたる。彼らは日本語、日本語祖語とは異なるアイヌ語を話した。

なぜそう言えるか?

北海道の縄文遺跡から出土した人骨のY染色体ハプログループ、ミトコンドリアDNAを解析した結果、北海道以南の日本列島の縄文人と系統を同じくしていることが明らかとなったからだ。一方、アイヌ民族の末裔から採取されたY染色体とミトコンドリアDNAは、現在のオホーツク人(オホーツク海沿岸域の人々)と共通する遺伝子配列を持つことが明らかとなった。

例えば、礼文島の船泊遺跡から出土した人骨のY染色体ハプログループは、日本列島の北海道以南に住む、現代の日本人男性のものと共通している。

このことから何が分かるか?

北海道へは、旧石器時代、南方から(後に北海道縄文人と呼ばれる人々が到達した。


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