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勉強って、なんのためにするのだろう?

今はまだ幼いですが、子どもが大きくなるにつれて、いつか言うようになるのだと思います。

「勉強なんて、なんの役に立つん?」

そのとき、自分はなんて答えるのだろうと考えることがあります。

いい学校に行くため。
将来困らないため。
選べる仕事を増やすため。

どれも間違ってはいません。

でも、それだけだと、寂しい気もします。

勉強は、未来のために我慢するもの。
大人になるための通行料。

そんなふうに聞こえてしまう気がするからです。

親は、つい「できること」を増やしてあげたくなる

子どもには、できることが多い人になってほしいと思います。

自分で考えられる人。
困ったときに助けを求められる人。
好きなことを見つけて、自分で選べる人。

だから、勉強も大切だと思います。

字が読めたら、知らないことを自分で調べられる。
計算ができたら、仕事でデータを分析できる。
歴史を知れば、今の世界が急にできたわけではないと分かる。
理科を知れば、雨や星や体のことを、少し違う目で見られる。

勉強は、テストで丸をもらうためだけのものではない。
自分の世界を、少しずつ広げていくものなのだと思います。

「分からない」を、恥ずかしいままにしないために

子どもはよく、「なんで?」と聞きます。

空はなんで青いのか。
恐竜はなんでいなくなったのか。
どうして人は死ぬのか。

大人は、すぐに答えられないこともあります。
でも、その「なんで?」を面倒くさがらずに持ち続けることは、きっと大切です。

勉強は、正しい答えを覚えることだけではない。

分からないことを前にして、
「分からないからやめよう」ではなく、「ちょっと調べてみよう」と思えるようになることでもあるのだと思います。

知らないことがあるのは、恥ずかしいことではない。
知らないままにしないために、学ぶ。

その姿勢は、子どもが大人になってからも、ずっと使える力になる気がします。

親も、勉強を「点数」にしてしまう

ただ、親になると難しいです。

テストの点数。
宿題。

どうしても、目に見えるものが気になります。

「ちゃんとやった?」
「ここ間違ってるで」
「もっと早く終わらせたら?」

子どものためと思って言っているのに、いつの間にか勉強が、怒られないためのものになってしまうことがあります。

分からないと言いにくくなる。
間違えるのが怖くなる。
できないことを隠したくなる。

それは、たぶん一番避けたいことです。

勉強は、本来「できない自分」を責めるためのものではない。
昨日知らなかったことを、今日ひとつ知るためのもの。
昨日できなかったことを、少しずつできるようにするためのもの。

そのはずです。

勉強しても、すぐ役に立たないことがある

子どもに聞かれたら、たぶんこう言いたいです。
「全部がすぐ役に立つわけではないよ」と。

大人になってから、学校で習ったことをそのまま使う場面は、少ないかもしれません。

でも、役に立つかどうかだけでは測れないものもある。
知らない言葉に出会ったとき、意味を想像できること。
誰かが言っていることを、鵜呑みにせずに考えられること。
困っている人の気持ちを、少し想像できること。
自分とは違う考え方に出会っても、すぐに否定しないこと。

勉強は、答えを増やすだけではなく、世界を理解するための力にもなるのかもしれません。

子どもに「勉強しなさい」と言う前に

もちろん、毎日そんなきれいにはいきません。

宿題をしないなら、言いたくなる。
ゲームばかりしていたら、焦る。
テスト前なのに遊んでいたら、口も出ます。

私もきっと言ってしまうと思います。

「先に勉強したら?」
「もうちょっとやったら?」

でも、その前に一度考えたいです。

この子はいま、何が分からないのか。
勉強そのものが嫌なのか。
できないと思うのが怖いのか。
それとも、ただ疲れているのか。

「勉強しなさい」の奥にある気持ちを、親が少し見てあげられたら。
勉強は、少しだけ怖くないものになるかもしれません。

学ぶことは、自分の人生を自分で選ぶためにある

勉強は、いい点を取るためだけではない。
誰かに言われたことを、そのまま信じないため。
分からないことを、自分で確かめるため。
困ったときに、自分で考えるため。
そして、自分の人生を、自分で選べるようになるため。

そのためにするものなのだと思います。

子どもがいつか、
「勉強ってなんのためにするの?」と聞いてきたら。

完璧な答えは、まだ出せないかもしれません。

でも、
「自分の世界を広げて、自分で選べることを増やすためかな」と、伝えたいです。

その言葉がすぐに届かなくてもいい。
いつか子どもが、何かを知りたいと思ったとき。
何かを選ぶとき。

少しだけ思い出してくれたら、それでいいと思います。



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