見出し画像

続かなくても、やめてもいい【子育ての悩み】

子どもに何かを始めさせるとき、親は少し期待してしまいます。
習い事でも、勉強でも、運動でも、何でもそうです。
せっかく始めたのだから、続いてほしい。
月謝も払っているし、道具も買ったし、本人も最初はやる気だったし。
できれば長く続けてほしい。

親としては、そう思ってしまいます。

でも最近、少し考えるようになりました。
続かなくても、やめたらいいのではないか。

もちろん、何でもすぐに投げ出していいという意味ではありません。
少し嫌になっただけで全部やめる、ということでもありません。

でも、どうしても合わないことを、無理に続けさせる必要はないのかもしれません。

大人だって、続かないことはたくさんあるからです。

大人も、けっこう続かない

大人は子どもに言います。

「最後までやりなさい」
「すぐにやめたらあかん」
「続けることが大事」

たしかに、続けることは大切です。
続けたから見える景色があります。

最初はできなくても、何度もやるうちにできるようになることもあります。

でも、そう言っている大人自身はどうでしょうか。

始めた運動は続いているでしょうか。
買った本は全部読めているでしょうか。
英語の勉強、日記、家計簿、筋トレ、早起き、片づけ。

続けようと思って始めたのに、いつの間にかやめてしまったことは山ほどあります。

私自身、胸を張って「全部続けています」とは言えません。
それなのに、子どもには「続けなさい」と言ってしまう。

少し勝手だなと思うのです。

「続ける力」も、「やめる力」も大事

続ける力は大切です。
でも同じくらい、「やめる力」も大事なのではないかと思います。

自分には合わないと分かること。
今の自分にはしんどいと気づくこと。
他にやりたいことが見つかること。
無理をしすぎる前に離れること。

それも、生きていくうえで必要な力だと思います。
続けることだけが正解になると、子どもは苦しくなるかもしれません。

やめることは悪いこと。
途中でやめる自分は弱い。
親をがっかりさせる。

そう思ってしまうと、本当はつらいのに言えなくなります。
子どもには、そうなってほしくない。

「しんどい」
「合わない」
「もうやめたい」

そう言えることも、大事なことだと思います。

親は、もったいないと思ってしまう

子どもが何かをやめたいと言ったとき、親はすぐには受け止められないことがあります。

「せっかく始めたのに」
「もう少し頑張ってみたら?」
「道具も買ったのに」

こう思ってしまう気持ちは、正直あります。

親も時間とお金を使っています。
送り迎えもあります。
準備もあります。

だから簡単に「やめたい」と言われると、引っかかります。
でも、その「もったいない」は、親側の都合でもあります。

払ったお金がもったいないからという理由だけで、子どもに合わないものを続けさせるのは、少し違うのかもしれません。

もったいないのは、お金だけではありません。

子どもが嫌だと思いながら過ごす時間も、もったいない。
親に言えずに我慢し続ける心も、もったいない。

そう考えると、やめることは必ずしも無駄ではない気がします。

やめた経験も、ちゃんと残る

何かをやめたからといって、すべてが無駄になるわけではありません。

やってみたからこそ、
「これは自分には合わなかった」
と分かることがあります。

思っていたより楽しくなかった。
体を動かすのは好きだけど、競争は苦手だった。
音楽は好きだけど、毎日練習するのはしんどかった。
友だちと一緒なら楽しいけれど、一人で通うのは不安だった。

そういうことが分かるだけでも、意味はあります。

子どもは、やってみないと分からないことがたくさんあります。
親が向いていると思っても、本人には違うことがあります。
だから、始めることにも意味がある。

そして、やめることにも意味がある。

「やめたから失敗」ではなく、
「やってみたから分かった」
そう見られる親でいたいです。

やめる前に、理由は聞きたい

ただ、子どもが「やめたい」と言ったら、すぐに「いいよ」と言えばいいわけでもないと思います。

まずは聞く。
何が嫌なのか。
いつから嫌だったのか。
先生が怖いのか。
友だちとの関係なのか。
練習がしんどいのか。
うまくできないのがつらいのか。
ただ疲れているだけなのか。

理由によって、できることは変わります。
少し休めば戻れることもあります。

日を変えれば続けられることもあります。
先生に相談すれば楽になることもあります。

でも、話を聞いたうえで、それでもやっぱり無理なら、やめてもいい。

大事なのは、続けるかやめるかを親が一方的に決めないことなのだと思います。

「やめても大丈夫」と言える親でいたい

子どもには、安心して「やめたい」と言える場所が必要です。

「やめたい」と言ったら怒られる。
がっかりされる。
責められる。

そう思うと、子どもは本音を隠すようになります。

本当はしんどいのに、続ける。
本当は怖いのに、言わない。
本当は行きたくないのに、親の顔色を見る。

それは、少し苦しいです。

親としては、子どもに頑張ってほしい。
粘り強くあってほしい。
簡単に逃げない子になってほしい。

そう思う気持ちもあります。

でも、逃げていい場面もあります。
離れた方がいい場所もあります。

やめたからこそ、次に進めることもあります。

だから私は、子どもが本当にしんどそうなときには、
「やめても大丈夫」
と言える親でいたいなと思います。

子どもに強制する前に、自分を思い出す

子どもに「続けなさい」と言いたくなったとき、自分のことを思い出したいです。

自分も続かなかったことがある。
自分も途中でやめたことがある。
自分も合わない場所から離れたことがある。

それでも今、なんとか生きています。
やめたから全部だめになったわけではありません。

続けられなかった経験も、自分を知る材料になっています。
子どもの人生は、一回の選択で決まるほど小さくありません。

続ける経験も大事。
でも、やめる経験も大事。

どちらも、その子が自分の人生を選んでいくための練習なのだと思います。

続かなかったら、また考えればいい。
やめてもいい。
休んでもいい。
別のものを探してもいい。
大人だって続かないことがあるのだから。

子どもだけに、完璧な継続を求めすぎないようにしたいなと思います。



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集