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ねぶたは参加してこそ

 ねぶた祭りの動画を見た(初めてのねぶた祭り)。見ていたら色んなことを思い出した。

 ねぶた祭りは見るだけではさほど面白くなくて、参加すると魅力に取り付かれるお祭りだ。私も地元民なので高校生くらいから参加したが、一番思い出に残っているのは大学時代だ。演劇部の皆でねぶたに参加した時のこと。今はもう手放してしまった実家で皆で着替えて、ねぶた初参加の人たちをリーダー面して連れて行って跳ねて来た。棟方志功は生前毎年のようにねぶたに参加していたというが、一度跳ねて見ると取り付かれる魅力がねぶたにはある。

 ねぶたに参加するというのは、ハネトとして参加するということで、大きな山車の前後で「ラッセラー」の掛け声とともに跳ねているのが「ハネト」だ。これが中々の運動量で、若くないとすぐに疲れてしまって、大半を歩いて終わったりする。けれどこの「声を限りにはりあげながら跳ねる」というアクションを一度やると、毎年のように「また跳ねたい」と思うようになる。その時ほど「生きている」という実感を感じることがないからだ。

 さあ皆で跳ねるぞ、というサインで誰かが扇を翻して人を集める。そして第一声をあげる。「あラッセラー、ラッセラー!」まるで鬨の声だ。それに呼応するかのように「ラッセラッセラッセラー!」と皆が叫び跳ねだす。この第一声をあげる人になるのは武将になったかのような高揚感があり、その高揚感に引っ張られるように「跳ねる」のは、命を燃焼しているような面白さがある。

 見物に行かれる人はどうぞ一度「ハネト」としてご参加を。私ももう大学時代のように声を上げて跳ねるのは無理だけど、無理にならない程度に跳ねながら参加するのはまだやりたいなあ。見る度に思い出す。めちゃくちゃに声を上げて、跳ねていたあの時は若かった。当時はそれが当たり前で何とも思っていなかったけど、振り返るとみんな、全員が輝いていた。

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