知ってるのに動けない人と、動ける人の差はどこにあるのか

知りたいことは、たいてい無料で手に入る時代になりました。それなのに、なぜ人は変わらないんだろう。今日はそのことを、ずっと考えていました。

僕がここで話したいのは「マインド」の話です。マインドというと精神論っぽく聞こえるかもしれませんが、そうじゃなくて、物事の捉え方、本質の掴み方のことです。今日はそこにフォーカスして書いてみます。

■ 情報はあるのに、動けない

インターネット革命によって「情報の民主化」が起きて、いまはAIによる「スキルの民主化」まで起きています。YouTube一つとっても、自分では絶対に体験できなかったような人の物語や考え方に、映像を通して入り込める時代です。本を読むにも、お金や読解力という最低限のハードルがあった昔と比べると、圧倒的にアクセスしやすくなりました。

でも、日本の平均年収はまだ300〜400万円台あたりだと思います。僕自身もそこにいます。お金を持っている人たちが発信している時代なのに、そこから実際に豊かになった人が、体感として増えていない。これだけトップレベルの人の考え方に、映像や音声を通して触れられるのに、なぜそれを活かせないのか。今日はここに焦点を当てたいと思います。

■ 「創造」と「創出」のあいだ

僕は、マインドというのは、「選択する勇気」「選択と集中」なんじゃないかと思っています。周りに流されない、逆張り的な視点も含めて、物事をより普遍的に、本質的に、周りの目を気にせず見る力のことです。

金融リテラシーを学べるコンテンツも、いまはたくさんあります。でも、それを見て「行動に移せるかどうか」は、また別の話です。頭で分かっている人は、たぶん5割以上いる。でも、実際に動く人との間には、大きな差がある。

「創造」「創出」は、似ているようで違います。創造は頭の中で考えること。創出は、それを実際に形にすることです。多くの人は創造はできている。でも、それを創出まで持っていく実践力が伴っていない。僕はそう思っています。

その差を生む理由は、大きく2つあると思っています。

1つ目は、周りの目線です。「環境を変えたい」と思いながら、変えられない理由を無理やり持ってきてしまう。それは、自分がこれまで生きてきた中で固めてしまった、思考のフレームワークの中でしか考えられていないだけなんですよね。
「これをしたら、こう思われる」「こういう生き方はダメだ」——
そういう前提を壊して、自分で新しい前提を作っていく側に回らないといけない。それが、価値を創出するということなんじゃないかと思います。

2つ目は、変数の見極めです。「Aはダメだから、Bしかない」という考え方も、実は前提に縛られています。Aの中にも素晴らしいところはあるし、Bの中にもダメなところはある。それぞれの良いところだけを抽出して、新しいCを作る。この柔軟さが、僕はすごく大事だと思うんです。AIの時代は、こうした前提に縛られたまま考えている人から、順番に置き換えられていくと思っています。

■ 10代:あえて厳しい環境に飛び込む

もし僕が、今の10代・20代に戦略を立てるとしたら、という話もしてみます。

10代であれば、体育会系の部活動に入るのは、個人的にはすごく面白い選択だと思っています。誤解しないでほしいのは、勉強や学歴が不要という話ではありません。それは普遍的なパスポートとして、今でも大事なものだと思っています。

ただ、暗記中心の知識には限界があります。会計でも法律でも、専門知識という領域は、もうAIの方が上を行っている分野が出てきています。だからこそ大事になるのが「主体性」です。誰かに与えられたゴールに向かう自主性ではなく、自分でゴールを決めて、そこに向かっていく力

僕自身、高校時代の2年半、寮生活をしながら野球をやっていました。1つ上の代は春の選抜甲子園に出て、僕らの代は届きませんでした。良い思い出も、そうじゃない思い出もあります。でも、この2〜3年間、酸いも甘いも詰め込んだような経験は、多くの人がしているものではないと思うんです。AIには絶対に代替できない体験。そして、それを分かり合える人との共通言語やカルチャーは、大きな財産になると思っています。

■ 20代:自分の時間に投資する「投資家」の目線

20代——僕は今年25歳で、ちょうど社会人3年目にあたります——
については、今の会社の先輩を見て「これが自分の将来の姿だ」とよく言われますよね。素晴らしい人もいれば、正直、目指したくないなと思う人もいると思います。

でも大事なのは、その人を目指すかどうかより、自分の時間と体力を、このカルチャー(場所)に投資していいのかを、投資家的な目線で考えることだと思っています。自分の中に主体的な長期のゴールがあるなら、そこから逆算して、「この力が必要だから、この分野に行こう」という判断ができるようになる。このマインドのちょっとした変化と、一歩踏み出す勇気が、すごく大事なんじゃないかと思います。

■ それでも動けない人へ:自分を「エージェント化」する

とはいえ、「分かってるのに動けない」という人もいると思います。僕はその解決策が、自分自身を「エージェント化」することだと思っています。

いま、AIに議事録エージェントやスキルを作らせて、プロンプトを打たなくても勝手に仕事を進めてくれる、という働き方が広がっています。1人でも、エージェントをたくさん抱えれば、実質チームとして動ける時代です。

これと同じことを、自分の頭の中でもやってみてほしいんです。自分の経験や考え方だけを前面に出すと、視座はどうしても固定されてしまう。だから、ビジネスや発想、行動力で参考にしている人の考え方を、頭の中に"置いて"おく。「この人だったら、この場面でこう言うだろうな」「この人ならここで踏み込むだろうな」——そうやって、頭の中に複数のエージェントを住まわせておく。

実際に迷ったときは、自分の意見とその"エージェント"にディベートさせてみる。そうやって出た答えには、フルスロットルでオールインしていい。僕はそう思っています。

今日は、一番大切なのはマインドなんじゃないか、という話をさせていただきました。

社会人3年目のサバイバル日記


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