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我が家が夫婦の役割を入れ替えた理由。不登校が教えてくれた「普通」の先の選択


我が家は、この7月から働き方を変えた。

かつては夫婦ともに正社員として働く
共働き家庭だったが
息子の小学校低学年からの不登校をきっかけに
私は正社員として働くことを諦めた。

さすがに低学年の子を
1日中1人にするわけにはいかなかったからだ。

結果として、夫が正社員
私がパートというスタイルに落ち着いた。

ちなみに夫は早朝勤務のため
朝6時前には家を出て、帰りも遅い。

結局、朝のワンオペ育児は変わらなかったが
これは現代の核家族によくある光景だろう。


重なる変化と、一つの決断

それから数年が経ち
私たち家族の状況も変わってきた。

5年間不登校だった息子は
中学校からマイペースに登校を始め
下の娘も小学2年生になった。

時を同じくして
夫が息子の不登校を機に会社へ提出していた
「転勤猶予願い」の期限が切れた。

さらに、私自身の中に
「フルタイムで思い切り働きたい」
という気持ちが湧き上がってきた。

これらの変化が重なり
我が家で話し合いを重ねた結果、
今度は私が正社員、夫がパートとして
働くことになった。

ありがたいことに
私は薬剤師の資格を持っている。

地方の薬局薬剤師は
給与の面で恵まれていることもあり、
仕事を思い切りやりたい私が
フルタイムで復帰し、
小売業の会社員だった夫が
パートになる道を選んだ。

世帯収入の面で見れば
お互いの役割を入れ替えてもほぼ変わらない。

世間一般から見れば
「えっ!?」と驚かれるような選択かもしれない。

けれどこれは、息子の不登校を経験し
「普通」という概念に
疑問を持つようになった私たち夫婦だからこそ
すんなりと決断できた道なのだと思う。


お金以上に、子育てに必要なもの

子どもたちも大きくなった今
夫が正社員のまま単身赴任をし
私も正社員としてフルタイムで働く
という選択肢もあったかもしれない。

実際、そうやって両立している家庭も
多いはずだ。

それでも我が家が
その選択をしなかったのには、
明確な理由がある。

子育てにお金が必要なのは確かだ。

けれど
息子の不登校を経験したことで
私たちは子育てにおける
「お金以外の大切なもの」に気づかされた。

それが
「人の手」「時間」「余白」だ。

これらはすべて、子育てにおいて
本当に必要なものばかりである。



しかし、現代の忙しい核家族社会では
どうしても見失いがちになってしまう。

子どもの話を聞くための
人手、時間、余白。

子どもを見守るための
人手、時間、余白。

子どもの「自分で考えて決める機会」を
奪わないための
人手、時間、余白。

仕事から帰ってきて
バタバタと夕食を済ませ
子どもをお風呂に入れ、
翌朝の起床時間を気にしながら寝かしつける。

そんな心の余裕のない生活の中では
子どもの話をじっくり聞くことも
静かに見守ることも難しい。

ましてや、子ども自身が考えて決めるのを
待ってあげる時間など
到底作れなくなってしまう。


不登校経験がくれた、新しい家族のカタチ

子どもを育てる上で本当に大切なのは
子どもが自分で考えて、自分で決め
それをやり遂げる体験だ。

これは、息子の不登校という
地道な日々があったからこそ
私たちが身をもって気づけた大切な教訓である。

その大切なものを守り育むために
我が家はあえて世間の枠にはまらない
新しい働き方の選択をした。

これからはじまる
我が家の新しい生活の形も
ここへ少しずつ書き綴っていこうと思う。


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