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🐾 18年、人生のすべてを捧げて。私が二度と犬を飼わないと決めた理由。

中学生になった頃、信じられるものがなくて
行き場のない毎日の中で助けてくれたのは犬達だった。

放し飼いにされていた、一匹の犬。
名前は「クロ」。

部活帰りの夜道、街灯が付いていない真っ暗な道だけ
クロはそっと横を歩いてついてきてくれた。

そして、街灯が灯る場所まで来ると
そこからはお座りしたままついてこなかった。

「ここからは明るいから大丈夫だよ」と言うように。

毎日、毎日、同じ場所まで。
今でも、あの光景は忘れられない。

そんな時、親の都合で引っ越すことになった。
行きたくなかった。
たくさんの犬の友達がいたから。

クロに、ちゃんとお礼を言いたかった。
最後に一目会いたくて、飼い主さんの家を訪ねた。

けれど、クロはいなかった。
一週間前に亡くなったと知らされた。

もっともっと、一緒にいたかった。
もっともっと、話をしたかった。
もっともっと、撫でてあげたかった。

あの頃、犬達の存在がなかったら
私は孤独から立ち直れなかったと思う。

きっと今、あの子達への想いを
クーを通して恩返ししたいのかもしれない。

だから、全身全霊でお世話をすることが
私の使命だと思っている。

私が気付くこと、したいこと。
誰もが同じではない。
それを誰かに求めることは、してはいけないことだと知った。

犬達への想いは、誰にもわからない。
私にとって、生きていくうえでなくてはならない存在だった。

だから、同じ価値観で家族にも考えてほしいと強く願ってきたけれど
それは間違いだと気付いた。

人それぞれ違うこと。
価値観を押し付けてはいけないこと。
同じ愛情の深さは測れないこと。

何より、私が過去に犬達とどんなふうに過ごし、救われてきたか
誰もわからないのだから。

成長期に信じられる人間がいなかった私にとって
唯一信じ合えたのが動物達だった。

辛い時、そばにいてくれて、私の話を聞いてくれた。
言葉がわからなくても、愛を伝えれば、必ず応えてくれた。

だから、たまに動物達の思いが自分に憑依してしまう。
辛い思いをしてきた保護動物や、野生の動物達の痛みまで
自分のことのように置き換えてしまう。

クーが幸せに暮らせるように、私にできることは全てしたい。
諦めたくない。全身全霊で頑張る。

それが自分を壊していくとしても、全てを任せることができない。
任せたくない。

苦しいし、大変だけれど
それが自分の責任だと思っている。

たった一匹、私が育てた犬。
この18年、私の人生のすべてを捧げてきた。

何よりも、誰よりも、最優先でそばにいる。

だから、もう二度と、他の犬を飼うことはない。

残りの人生は、心から信頼できる友達と
一緒に歩んでいこうと思う。

私がクーと過ごすようになり、会える日も限られていたのに。
犬との生活の話なんて、わからないはずなのに。

みんな、私の話をたくさん聞いてくれた。
そして何より、クーのことを大好きでいてくれた。

犬嫌いだった友達もいたのにね(笑)

クーとの生活は、これからもっと厳しく、
想像もつかないほど壮絶なものになるかもしれない。

それでも今、私のそばには、
心から信頼できる友達がいる。

だから、どんなことがあっても
私はもう一人じゃない。

最後まで、迷わずに歩き抜くことができる。




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