現役軽井沢移住 Vol.1
現役軽井沢移住
まついずみ
〈目次〉
プロローグ コロナがもたらしたもの ~働き方改革、新しい生活様式
一章 なぜ軽井沢か
二章 物件選び:築五〇年の小さな古民家
三章 住むまでの準備
四章 都内の企業に勤め、軽井沢で仕事をする
五章 軽井沢でやりたかったことをやる
・ワイナリー・酒蔵巡り
・イングリッシュローズガーデンを愛でる
・アイラブ直売所
・温泉の普段使い
・日帰り登山
・日帰り乗り鉄
六章 ごめんね、アイラ ~愛犬の死と軽井沢の新緑と
七章 二拠点生活から完全移住へ
八章 軽井沢の食卓
エピローグ ロスジェネ世代のアフターコロナ
幸福とは
近すぎると気が付かないもの
三木清 人生論ノート
プロローグ
二〇二〇年三月二五日は事が大きく動いたような日、東京オリンピックの延期が決まった日だった。この日もテレワークで自宅にいて仕事をしつつも、ずっとツイッターのタイムラインを追っていた。オリンピックの延期が決まったとたんにコロナに対する警戒感が一気に強まり、都が外出自粛要請を発動。いよいよロックダウン寸前のような緊張感で張り詰めた。結局東京はロックダウンをすることはなく、四月七日に緊急事態宣言というのを出し、生活必需品の買い出し以外の外出は自粛、商業施設なども休業という日々が続いた。私が住む東京都大田区の住宅街は、都内というか日本国内で考えても有数の住宅密集地である。コロナ自粛期間は、昼間一歩外に出ると普段あまり見たことのない人の多さに驚かされた。外出は自粛を迫られても生活必需品の買い出し、運動のための散歩などは唯一認められた屋外での活動だったからだ。また普段昼間は都心で仕事をしているはずの現役の人たちも、学校に行っているはずの子供たちも今は住宅街にいて家でこもっているか外に出て散歩をしているかだから、なんだかとても家の周りに人が多いと感じるのも無理はなかったのである。
私も例にもれずそのような日々を余儀なくされ、時間があるので多くのことを考えるようになって、ある日突然気づいてしまった。
「仕事も家でできているし、こんなに人で密集する地価も物価も高い都心の場所で閉じこめられているなんて。
っていうか、ここにいる必要あるのか?」
そう思ったが最後、もう田舎に移住することで頭がいっぱいになったのだ。

一章 なぜ軽井沢か
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