🎧 深堀ミュージック ほぼDaily|Summertime Blues
夏なので、
『Summertime Blues』。
今日はEddie Cochran版とBrian Setzer版を聴いてみよう。
ところで、このタイトル。
「Blues」って日本語にするのが難しいのよね。
もちろん音楽ジャンルとしての「ブルース」という意味もあるけれど、英語の blues には、憂鬱だったり、気が滅入ったり、なんとなく冴えなかったり、そんな気分を表す意味もある。
だから『Summertime Blues』を直訳するなら、
「夏の憂鬱」
あたりになるんでしょう。
でも、この曲を聴くとそんな上品な話でもない(笑)。
オリジナルはEddie Cochranが1958年に発表したロックンロールの名曲。
歌っているのは、夏を満喫する若者ではない。
遊ぶためには金がいる。
だから働く。
でも仕事をしていたら遊べない。
休もうとすればボスに怒られる。
親に訴えてもダメ。
偉い人に訴えようとしても、結局どうにもならない。
要するに、
「夏なのに、なんで俺はこんな目に遭ってんだよ!」
という若者の歌なのよね(笑)。
だから『Summertime Blues』は「夏の憂鬱」というより、
「夏なんて、やってらんねえ!」
くらいの方が、この曲には似合う気がする。
そして今日はもう一人。
🎸 Brian Setzer。
Stray Catsでロカビリーを再び世界のポップシーンへ持ち込んだ男。
そんなBrian Setzerが『Summertime Blues』をやる。
これはもう似合わないはずがない。
Eddie Cochranは、Brian Setzerをはじめ後世のロカビリー/ロックンロール・ミュージシャンに大きな影響を与えた存在。
だから二人の『Summertime Blues』を続けて聴くと面白い。
Eddie Cochran
↓
Brian Setzer
単なる新旧二つのカバーというより、ロックンロールが次の世代へ渡っていく感じがする。
それにしても1958年の若者が、
「金がない。遊びたい。仕事なんかしてられるか!」
と歌っている(笑)。
70年近く経っても、若者の夏なんて案外変わらないのかもしれない。
夏は楽しい。
でも暑い。
金もかかる。
仕事もある。
いろいろ面倒くさい。
だから今日は、
Summertime Blues。
「夏の憂鬱」なんて洒落た日本語は忘れて、
「夏なんて、やってらんねえ!」
くらいの気分で聴きましょう(笑)。
🎸 Eddie Cochran - Summertime Blues(1958)
🎸 Brian Setzer - Summertime Blues
今日はこのへんで。
きっとまた明日。🎧
©️深堀ミュージック
