深堀ミュージック 🎄 Day 25 — The Isley Brothers featuring Ronald Isley
🎄 深堀ミュージック・クリスマス編
クリスマスまでのどこかの夜、気分で選んだ曲(※だいたい1曲じゃ済まない)を、
その時の温度感のまま掘っていくシリーズ。
――企画というより、もう習慣。
That's 深堀ミュージック。
The Isley Brothers は、
いつの間にか ロナルド・アイズレーのほぼ個人プロジェクト
みたいに見える時期もあった。
でも、それを否定できる人はいないと思う。
私が中学生の頃には、
ロナルドはもう完全にベテランだった。
それなのに、
ずっと第一線にいた。
この事実だけで、
どれだけ異常なキャリアかがわかる。
もちろん、順風満帆なんて言葉とは無縁だ。
紆余曲折も、浮き沈みも、
時代の波も全部くぐり抜けてきた。
Caravan of Love だって、
The Isley Brothers 名義じゃない。
それでも、あの曲に流れている
“品のあるソウル”“祈りに近い温度”は、
間違いなくロナルドの血脈にある。
ロナルド・アイズレーの声は、
R&B の王道そのもの。
甘くて、艶があって、
どこか影を含んでいる。
一声で「これはR&Bだ」とわかる声。
なのに——
The Isley Brothers の音楽には、
なぜかいつも ジミ・ヘンドリックスみたいなギター が入り込んでくる。
それは偶然でも、後付けでもない。
ジミ・ヘンドリックスは、
まだ無名だった頃、
アイズレー家に居候していた時期がある。
そこで若い アーニー・アイズレー は、
ジミのギターを日常の距離で見て、聴いて、浴びて育った。
だから、
ジミが亡くなったあとも、
The Isley Brothers のギターには
ずっとヘンドリックスの影が残り続けた。
R&B のど真ん中に、
ロックの神様の血が混ざっている。
だから The Isley Brothers の音は、
ただ甘いだけじゃない。
時々、鋭くて、
時々、危うくて、
ソウルなのにロックの匂いがする。
それが、たまらなくかっこいい。
ロナルドは流行に迎合しない。
でも、時代から置いていかれもしない。
気がつけば、
若いアーティストたちが
彼の声をサンプリングし、
フィーチャリングし、
また次の世代へつないでいく。
The Isley Brothers は、
懐メロじゃない。
ずっと現在形。
だから私はずっと好きだし、
これからも好きなんだと思う。
クリスマスは誰のものでもない。
その年の気分で受け取る季節。
©️雑談文学

