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本当の私~片割れの物語#27




☆☆☆


(子どものときのことを思い出した。
お父さんが生きてる頃の大宮の家。
私の原点はあそこだったって思う。

紫っぽい茶色の木造の2階建ての家で、
ほんの小さな庭があった。
夜になると遠くで走る電車の音が聞こえた。

私は2歳か3歳で、
お父さんがいて、お母さんがいて、お兄ちゃんがいて、
仔犬のまるがいて。

台所の水槽で飼っていた金魚と
お兄ちゃんが箱の中で飼ってた蚕。

時々富山のくすり屋さんが来て
ゴム風船や紙風船をくれるのが楽しみだった。

広くない居間があって、
お父さんはそこでビールを飲んでた。
私はちょこちょこそれをもらって飲んでいたらしい。
今だったら虐待とか言われるのかもね。

私は固い食パンの耳が食べたくなくて、
耳だけ残して戸棚に隠した。

買い物の途中で、
手に持った小さなお菓子の箱を開けちゃって
お母さんがレジの人に謝ってた。

会社で借りた車で家族で出かけた日、
私は酔って気持ち悪くなり、
窓から吐いて車を汚した。

引っ越しの準備中、
お父さんの吸っていた煙草が
なぜか積み木の棒に見えて、触ったら熱かった。

まだ小さかったから、そんなに多くは憶えてない。
でも思い出したら泣けてきちゃってさ。
またあの頃に戻りたいって泣いたの。
私の中にこんな感情があるなんて知らなかったよ)


君はノスタルジーに浸りやすい。
そのせいだよ。

(小さかった私はまだ何も知らなくて純粋で、
目の前のことだけを見ていた。
ただ、今を生きていた。

一昨年受けたクリスタルボウルのセッションで、
モコッとした黄色いコートを着た小さい私が
くるくると楽しそうに回っている姿が見えたの。
私はあの子を自分の中に取り戻さなきゃいけないって思ってた。
だからあそこに戻りたい。って思った。

でも気がついたの。
あのときの大宮の家も
お父さんもお母さんも
犬のまるも思い出も、すべてのものが私の中にあって、
今ここに存在しているんだってこと。

大宮の家だけじゃない。
私の今までの経験の何もかもが渦のように取り巻いて、
私の「空間」に粒のようになって散らばっている。
それで今の私は構成されている。
その「空間」自体が私なのよ。 

この肉体は私だけど、それは本当の私じゃない。
私は私が創ったアバターのようなもの。
このアバターは、苦しみや悲しみを記憶するのが得意なの。
だから惑わされる。

あなたが「空間」なのだとしたら、
やっぱり私はあなたなのね)


僕は君だよ。
君がすべての苦しみと悲しみを愛に還すことができたなら、
僕という君の「空間」と溶け合い、一体化する。

そうしたら君は自由だよ。
どこにでも行けるようになる。

君の意識の中にある所なら、どこでもアクセス可能。
大宮の家でもアルクトゥルスでも自由自在。

時空を超えることができるんだ。      


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YUKIE(までさりまめ) いつもありがとうございます。 わたしとあなたの中にはすべてがあります。