【エッセイ】涙の出なかった柴犬ころすけとの別れ
ころすけが息を引き取った日、 涙は出なかった。 悲しくないわけじゃない。 ただ、胸の奥が固まったようで、 何も感じられなかっただけだと思う。
このままでは腐ってしまう。 そう思って、すぐに火葬場へ電話した。 本当は、花でいっぱいにして送りたかった。 でも、急な別れに心が追いつかず、 何ひとつ準備できなかった。
ドライアイスで冷やせば、 もう少し一緒にいられたのかもしれない。 そう思うと、今でも胸が痛む。
火葬場では、骨を拾うことができなかった。 最後の姿に触れたら、 立っていられなくなる気がした。 職員に任せた自分を、 薄情だと思ったこともある。
でも、あの日の自分は精一杯だった。 ころすけのそばにいて、 最後まで寄り添った。 それだけは、嘘じゃない。
2021年10月23日ころすけは虹を渡りお空組に…noteでは実際のころすけを
思い出しての短編小説を書いています。
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