わたしを震わせたアニメの名シーン 後編
※この記事は前編の続きです。前編では①〜⑤を紹介しています。
⑥ 『PSYCHO-PASS サイコパス』
『PSYCHO-PASS』は、
私の中では近未来の話じゃなくなってきてる。
(実はその記事も書いたまま保存状態)
AIが人を評価して、監視社会になっていく。
昔はフィクションだと思って見ていたのに、
今見ると「案外もう始まってるんじゃない?」と思ってしまう。
だから何年経っても色褪せない作品。
私はやっぱり、一期のメンバーが好き。
朱ちゃん、狡噛、ギノ(宜野座)、
とっつぁん(征陸)、縢くん、
志恩さん、弥生ちゃん
あの空気感は一期にしかなかった。
最近、朱ちゃんが収監されている理由を知って、
「やっぱり面白いな」と思った。
善悪って何なんだろう。
正義って誰が決めるんだろう。
そんなことを考えさせられる作品だった。
一番印象に残っているのは、
朱ちゃんが友人を救えず、
それでも犯罪係数が濁らなかったシーン。
「人が目の前で殺されたのに、私は正常なの?」
その疑問を持ち続けた朱ちゃんだからこそ、
シビュラシステムに従うだけではない
”自分の正義”を探し始める。
あの姿を見て、
正義って誰かに決めてもらうもの
じゃないのかもしれないと思った。
もう一つ忘れられないのが、とっつぁんの最期。
あれほど父を拒絶していたギノが、
最後は腕を失いながらも父の元へ駆け寄る。
言葉では伝えられなかった親子の想いが、
一瞬で伝わってきて込み上げるものがあった。
あと、ドミネーターが格好良すぎて、
本気でシリアルナンバー付きのを買おうかと悩んだ。

⑦ 『東京喰種トーキョーグール』
『東京喰種』は、石田スイ先生の世界観に圧倒された作品。
人を食べなければ生きられない喰種と、人間。
喰種は本当に悪なのだろうか、
と何度も考えた。
人間から見れば喰種は敵。
でも、喰種にとっては「食べること」が生きること。
共存しようと葛藤する姿を見ていると、
簡単に善悪では割り切れなくなる。
ヤモリとの拷問を乗り越え、
白カネキへと覚醒するシーンは
今でも強く印象に残っている。
あそこに至るまでが
あまりにも壮絶だったからこそ、
あの静かな強さに息をのんだ。
でも今見返すと、
ヤモリとの戦いはきっともう見られない。
あまりにも残酷で、胸が苦しくなるから。
あの頃は「かっこいい」と思って見ていたものが、
今では「つらい」と感じる。
それも、この作品が私の中で残り続けている理由なのかもしれない。
当時は白カネキが本当に好きだった。
世界一不憫な主人公だったように記憶している。
私は、金木には幸せになってほしかった。
だからこそ、恋愛という形じゃなくてもよかったんじゃないかなって、今でも少し思ってる。

10周年記念か、最近動画上がったものもあって、
いまだに根強いファンが多い気がする。
今でこそ有名な声優の花江夏樹は、
これで一気に人気になった気がする。
⑧ 『夏目友人帳』
『夏目友人帳』は、何度見返しても泣いてしまう作品。
去年は、夏目友人帳のゆかりの地を巡りたくて熊本まで行った。
自然が本当に豊かで、
「ここなら妖がいても不思議じゃないな」って
思える景色ばかりだった。
妖怪って聞くと怖いイメージを
持つ人もいるかもしれないけど、
『夏目友人帳』に出てくる妖たちは、
どこか人間らしくて、優しくて、切ない。
現地には個人で夏目友人帳のグッズを
扱っているお店もあって、
「11月の妖怪まつりにも遊びにおいでよ」って
声をかけてもらえた。
あの町全体が、
夏目友人帳の世界を大切にしているのが伝わってきて、すごく嬉しかった。
シーンを一つ選ぶのは難しい。
一期だけでも、何度見返しても泣いてしまう話がたくさんある。
でも、今思い返すと一番好きなのは、
藤原夫妻や妖たちに囲まれて、
少しずつ居場所を見つけていく夏目の姿かもしれない。
幼い頃は、誰にも理解されず、
居場所を持てなかった夏目。
そんな夏目が、妖にも人にも
愛されながら笑う姿を見るたびに、
胸が温かくなる。
優しさって、派手じゃなくていい。
誰かをそっと思う気持ちだけで、
人は泣けるんだと思った。
私にとって『夏目友人帳』は、
衝撃を受ける作品というより、
心が疲れたときに帰ってきたくなる場所。
にゃんこ先生が可愛すぎる😽
⑨ 『日本三國』
『日本三國』は、
ここ最近見たアニメの中でも
かなり印象に残った作品。
物語の冒頭で、主人公・三角青輝の妻が命を奪われる。
「なんなん、こいつ。」
最初から一気に物語に引き込まれた。
戦の駆け引きも面白いけど、
私が一番心を動かされたのは賀来さん。
龍門さんを支える参謀で、
戦場ではなく頭脳で戦う人。
最後は、自分が積み上げてきた策を、
主人公なら受け継いでくれると信じて未来を託す。
「死なないで。」
そう思った。
でも同時に、あのシーンがあったからこそ、
三角が真の主人公なんだとバトンを引き継がれた。
託すことって、本当にすごい。
相手を信じる強さがないとできないことだから。
自分が生き残ることよりも、
未来を託すことを選んだ。
私が一番惹かれるのは、こういう人なのかもしれない。
オープニングのキタニタツヤの曲も
世界観にぴったりで、
毎週「始まるぞ」って気持ちにさせてくれた。
⑩ 『ハイキュー!!』
『ハイキュー!!』は、
娘の新体操がきっかけで知った作品。
最初は何気なく見始めたのに、
気付けばどっぷりハマっていた。
一番熱かったのは、白鳥沢戦。
あの試合だけでワンクール使っているのに、
全然長く感じない。
白鳥沢って、ただ強いだけじゃない。
強豪私立らしい品格があって、
相手チームなのに魅力的に
描かれているところも好きだった。
中でも一番心に残っているのは、
月島が牛島若利のスパイクを止めたシーン。
あの一本。
それまでバレーに本気になりきれなかった月島が、初めて心の底から「勝ちたい」って思えた瞬間で、
月島の表情も、
仲間の歓声も、
今思い出しても鳥肌が立つ。
一本のブロックがすごいんじゃない。
あの一本で、月島の心が変わったことに胸が熱くなった。
あと、試合に負けたあと、
監督がみんなを馴染みのおばちゃんのおばんざい屋さんへ連れて行くシーンも忘れられない。
「試合の後は筋繊維がぶちぶちに切れている、だから食え。」(うろ覚え)
そんな言葉と一緒に、
ご飯を頬張りながら涙を流すみんなを見て、
私まで泣いてしまった。
勝つことだけじゃなく、
負けた経験までちゃんと次につなげていく。
悔しさも涙も、全部明日の力になる。
勝った瞬間より、この場面の方が心に残っている。
そんなところも、このアニメの魅力なんだと思う。
それと、ハイキューが好きなのは、
勝って終わる物語じゃないところ。
白鳥沢を倒して全国へ行っても、
そこで優勝するわけじゃない。
その後も思い通りに勝ち続けるわけではなく、
それでも前を向いてバレーを続けていく。
「努力すれば必ず報われる」という綺麗事ではなく、それでも挑戦し続ける姿が、
とてもリアルで好きだった。
そして、完全に余談だけど、
リベロの西谷夕の声優が岡本信彦さん。
フロイド・リーチと同じ声優さんなのに、
まるで別人。
声優さんって本当にすごい。
スポーツアニメは数あれど、
ここまで「仲間を信じること」の熱さを
描いた作品は他にないと思う。
こうして振り返ってみると、
私が心を動かされるシーンには、共通点がある気がする。
誰かが誰かを信じること。
そして、自分の想いや未来を、その人に託すこと。
パワーがデンジに。
エルヴィンが仲間に。
賀来さんが三角青輝に。
私は作品ごとに惹かれた理由は違うと思っていた。
私が惹かれていたのは、「託す」という強さだった。
人を信じること。
未来を委ねること。
私は人に委ねることが得意じゃないのかもしれない。
だからこそ、
誰かに未来を託せる人を見ると、
強いと思う。
憧れる。
自分にはまだ、その勇気がないから。
だから私は、
何度でもそのシーンを
見返してしまうのかもしれない。
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