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megaptera
白碧の彼方:夏 【ことばの雫〜お試し読み〜】④
しずくを読むと、消えかけた心の灯りがそっと再び灯る。
日々の慌ただしさの中で、あなたの心にも小さな温もりを──。
空は一面の白い光に包まれ、
蝉の声が途切れることなく降り注いでいた。
遠くの田んぼでは稲が揺れ、
アスファルトの上には陽炎がゆらめいている。
その眩しさは、心に積もる悩みを覆い隠すようで、
かえって息苦しさを増していた。
何かを失ったわけではない。
けれど、満たされない渇きが胸に広がっている。
「わたしは、何を求めているんだろう」
汗をぬぐい、空を仰ぐ。
問いは熱気の中でゆらぎ、答えのないまま消えていく。
求める先には何があるのか。
それはまだ分からない。
ただ、確かに光と風を探す自分がいる。
入道雲の向こうに、涼しい雨が待っていると信じながら、
真夏の道を、ゆっくりと歩み続けた。
最後まで読んでいただきありがとうございます😊
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