【灯りのカケラ:雨音雫】二十九滴〜空にかえる涙と、龍神の祈り〜
朝、目覚めると
カーテン越しに聞こえる雨音が、静かに心を打った。
ぽつり、ぽつり……
窓ガラスをつたう水の粒が、まるで誰かの涙のようで。
音のない世界で、空と大地がそっと抱き合っているような気がした。
そんな雨の朝には、ふと想う。
どこかで泣いている誰かがいて、
言葉にならない痛みや、やるせなさを胸に抱えて、
ただ、立ち尽くしているかもしれないと。
……そんな心に、
そっと寄り添ってくれる存在がいたらいいなって。
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