フォロワー数に隠れる「鎧」という視点SNSの数字と本当の価値を考える
「noteを頑張って書いているのに、スキが少なくて少し落ち込んでしまう。」
そんなモヤモヤを感じたこと、ありませんか。
それはきっと、あなただけではありません。
どうも。左利きです。
今回は、その感情の正体について、私なりに考えてみました。
noteを見ていると、少し不思議な現象に出会うことがありました。
フォロワーは500名〜1000名近くいる。
しかも投稿も止まっていない。むしろ1年ほどコンスタントに書き続けている。
それにもかかわらず、スキは「1」や「2」だけ。(読みましたが、クオリティの高い内容だと感じました。)
これは単純に「価値がない」と片づけてよい問題なのでしょうか。
私はここに、もう少し複雑な心理と、SNS特有の構造が関係しているように感じています。
■結論:数字は「関係」ではなく「構造」を映している
※これは誰かを批判するものではなく、SNSを利用する一人としての振り返りと考察です。
■「鎧効果」という視点
ここでひとつ、
私なりの言葉として「鎧効果」と呼びたい現象があります。

あなたを苦しくしていることもある。
(※心理学の正式な用語ではなく、イメージとしての表現です)
これは、
フォロワー数やつながりを、安心感や自己防衛のための
外的な装備として持つ心理
と、どこかつながっているのではないか。
そんな仮説です。
もちろん、フォローする理由は純粋な興味や共感の場合もあります。
ただ、人間には
・認められたい
・仲間がほしい
・孤立したくない
・自分の存在価値を感じたい
という自然な欲求があります。
■心理学者アブラハム・マズローの
「欲求5段階説」で考えると、
SNS上のフォロー行動にも、人間のさまざまな欲求が表れているように見えます。
今回は、フォロー行動をマズローの欲求段階で考えてみました。

■① 生理的欲求:まず「居場所」を探す前段階
マズローの最初の段階は、生きるための基本的な欲求です。
SNSに直接当てはめるものではありませんが、
人間が活動する土台として「安心して存在できる環境」が必要になります。
SNSを始めたばかりの頃は、
「ここにいていいのかな」 「誰にも見られないのではないか」
という手探りの状態で不安を感じる人もいます。
そこから次の欲求へ進んでいきます。
■② 安全欲求:孤立への不安を減らしたい
SNS初期に多くの人が感じるのは、
「誰にも見られていない」
という不安です。
フォロワー0人
反応0
という状態は、数字以上に心理的な負担になることがあります。
そのため、
「まずは1桁でもフォロワーがほしい」
という気持ちが生まれます。
これは、
孤立を避け、自分の居場所を確保したい
という安全欲求に近い心理と言えます。
■③ 社会的欲求:つながりを求める
次の段階は、
所属やつながりへの欲求です。
人は一人で存在するより、
・仲間がいる
・誰かと交流している
・自分を受け入れてくれる場所がある
ことで安心します。
SNSのフォローも、本来はこの「つながり」を作るためのものです。
しかし、ここから少しずつ『比較』が始まります。
■④ 承認欲求:数字が評価の象徴になる
ある程度フォロワーが増えてくると、次に現れるのが比較の心理です。
社会心理学者レオン・フェスティンガーの「社会的比較理論」では、人は自分自身を理解するために、他者と比較する傾向があるとされています。
SNSでは、
「あの人はフォロワー○○人」 「自分はまだ○○人」
――というように、数字で比較できてしまいます。実は、ここで悩む方も多いです。
すると、
「自分も増やしたほうがいいのでは?」
という気持ちが生まれる。
ここでフォロワー数は、
自分が認められている証
のような役割を持ち始めます。
これは心理学でいう「社会的証明」にも近いものです。
人は、多くの人に支持されているものを「価値があるもの」と判断しやすい傾向があります。
つまりフォロワー数が、
「信頼されている証拠」
として見られるようになるのです。
これが、私が考える「鎧」効果の部分です。
■⑤ 自己実現欲求:自分の世界を表現する
さらに進むと、フォロワーやマガジンは単なる数字ではなく、
「自分の世界観を表現する場所」
になっていきます。
例えば、
自分のテーマでマガジンを作る
好きな記事をまとめる
同じ価値観の人とつながる
こうした行動は、自己表現や自己実現につながります。
ただし、この段階では2つの方向があります。
ひとつは、
「人からどう見られるか」
を意識した自己演出。
もうひとつは、
「自分が好きだから残したい」
という純粋な自己表現です。
なぜ「スキ」が伸びないのか
フォローが「鎧」として機能している場合、重要になるのは関係の深さよりも数字になります。
その結果、
フォローはされている
しかし記事は読まれていない
スキにつながらない
というズレが生まれます。
つまり、
フォロワー数=関心の強さ
ではないのです。
■もう一つの視点:SNSは「自分の部屋」でもある
ただし、すべてを承認欲求や数字だけで説明するのも違う気がします。
SNSは時に、
「自分の好きなものを並べる部屋」
にも似ています。
例えば、
・電車が好きな人が模型を走らせる。
・アンティークドールが好きな人が、棚いっぱいに大切なこだわりのドールを飾る。
そこには、
「誰かに評価されたい」
だけではなく、
「自分が好きだから存在している」
という価値があります。
マガジンも同じです。
誰かに見せるためだけではなく、
自分の世界を整理し、残していく場所になることがあります。
■結論:数字は「関係」ではなく「構造」を映している
フォロワー数とスキ数のズレは、
・安心を求める心理
・つながりを求める欲求
・比較による焦り
・承認欲求
・自己表現
・SNS特有の構造
さまざまな要素が重なって生まれているのだと思います。
だから、
フォロワーが多い=読まれている
とは限らない。
そして、
フォロワーが少ない=価値がない
でもありません。
■さいごに
私自身も、フォロワーを増やしたくてフォロバ100を1日限定で試しました。
そこで感じたのは、数字が増える安心感と同時に、
「これは本当に自分が求めているつながりなのかな?」
という小さな違和感でした。
比較は悪いものではありません。
比較することで、自分の現在地を知ることもできます。
でも、最後に必要なのは、
自分の基準を持つこと
なのかもしれません。
・一記事書けたこと。
・売れる売れないは抜きにして、有料記事を出したこと。
・自分の言葉で発信できたこと。
それも、十分に小さな成功です。
あなたは、ちゃんと前に進んでいます!
フォロワーという鎧がなくても立っていられる人は、
「自分の基準」で立っている人なのだと思います。
(ここでいう“鎧”とは、心理学でいう防衛的なふるまい――不安や傷つきから自分を守るための無意識の反応――に近いイメージです。)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
自分の基準で書くこと。自分の軸をもつこと。
それが、いちばん長く続く形なのかもしれません。
もしこの記事が、誰かの気持ちを少し軽くできたなら嬉しいです。
