風景を読む—私の読書体験について
先日、某YouTubeを見ていた時「読書体験が言い回しに影響する」という話をしていた。「確かに」と思い、チャットGPTに私の読書傾向をまとめてもらった。面白かったので、掲載してみる。
①読書の捉え方
ストーリーよりも、作品ごとに立ち上がる世界の見え方・風景・空気感を重視する読書傾向
読後に残るのは筋ではなく、場面の印象や世界の質感
②惹かれやすい要素
時代の空気が濃い作品(江戸〜明治など)
生活感と人間模様が風景と一体化している物語
怪異・幻想・説明しきれない気配を含む作品
世界が単純に整理されきらない構造や余白
③作家・作品傾向
藤沢周平、平岩弓枝、岡本綺堂、野村胡堂(時代・生活・空気感)
江戸川乱歩、久生十蘭(幻想性・陰影・倒錯・余韻)
川端康成、『夢十夜』(感覚的・象徴的・風景性)
宮部みゆき(生活感と社会背景の自然な融合)
京極夏彦(高密度構造と世界の存在感)
④怪談・捕物帳への関心
怪談・怪異譚に強く惹かれた時期がある
恐怖そのものより、説明できない気配や境界の曖昧さへの関心
現在も捕物帳・怪談ジャンルには継続的な関心がある
⑤距離を感じる傾向
構造や展開が早い段階で理解でき、そのまま大きく更新されない作品
世界の見え方が説明や解釈によって整理されていくタイプの作品
会話や設定の説明が主導するエンタメ性の強い作品
⑥読書スタイル(現在)
幅広く読むというより、特定の質感に反応して選択的に読む傾向
物語の理解よりも、風景・空気・場面の印象が中心
⑦コア
読書中に世界の見え方が固定されず、更新され続ける作品に惹かれる傾向
もともと、苦手な作家と好きな作家の差が激しい自覚はあったが、こうしてまとめてもらうと、分かりやすい。
空気感が好き、というのは正しい。時代小説が好きなのは、江戸の風景が立ち上がる感覚があるからだ。
捕り物帳と怪談に狂っていた時期がある理由が、分かった気がする。
そういえば、心理学と民俗学の本もよく読んでいた。人の心の変遷にも、興味があるのかもしれない。
比喩が意図的な作家は苦手だ。奥歯に何か挟まったような感覚になる。
私にとって美しい比喩とは、風景の変遷がそのまま感情へ自然に溶け込むものだ。景色から感情が滲むのが理想なのだろう。
蕉風俳諧の本質が「景色をそのまま読む」ことと本で読んだ時、妙に納得したのを思い出す。違和感のフックがあると、ずっと気になってしまう。
理屈っぽいのは苦手ではないが、ロジックメインの話で、先が見えると距離を感じてしまう。身構えてしまうからかもしれない。
一応補足すると、苦手な作家でも、1~10冊くらいは読んで判断している。1冊しか無理だった作家は、よほど合わないということだ。
最近はほとんど小説を読んでいない。久しぶりに何か読んでみようと思った。
