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出産に立ち会って父になった話

一生忘れられない6月

妻の陣痛が始まってしばらくして病院へ行き、僕は出産の一部始終に立ち会うことができた。

言葉にしづらいのだけど、人生観が覆る壮絶な時間とでも言うのだろうか。

自然分娩を選んだ妻。

男には想像もつかない痛みに襲われている妻を連れ、ソワソワする気持ちをなるべく押さえ込み、冷静を装って病院へ(装えていたかわからない)

病院に到着して数時間後、いよいよ入院室から分娩台に移動してお産が始まった。そばにいるのは決して心地良いものではなく、息が詰まる思いであった。こんなにも苦しそう(痛そう)にしている人を目の前にするのは初めてで、しかもそれが自分の妻なのだから。

少しでも安心感を与えられるよう必死に冷静を装って背中をさすり、声をかけ、一緒に呼吸。こちらまで変な汗が止まらない。

数時間が経過
ある意味、人類最大の試練の一つに立ち向かっている妻の姿に、尊敬やリスペクトと言う言葉じゃチープすぎる何か、大自然の脅威や、神社で1番デカい御神木を前にした時のような、畏怖の念を抱いて拝みたくなるような、そんな感情まで湧いてきた。
次世代へと我々の魂を繋ごうとしてくれている妻の姿に、まだ産まれていなくとも感謝の気持ちが溢れる。

ううぅ

"母なる海"がどう転んでも父じゃないわけだなぁ

泣くのはまだ早いぞ、竜希

たくさんの言葉にできない感情の嵐を通り越し、ついに人類の営みの中でも、もっとも神秘的で衝撃的な瞬間を目の当たりにした。
人から人が産まれてくるのは知っていたはずだが、ベビーの頭が姿を表した瞬間、言葉にできない様々な感情はどこかへ消える。



「すごっっっっっ!!!!!!」


出産が奇跡と呼ばれる理由をこの目で見た。
そして、その時はきた。
ベビーの産声が分娩室に鳴り響いた瞬間、「あぁ、よかった…」という言葉と共に涙が自然とこぼれ出る。

ただただ、よかった、超安堵

そして妻も無事、本当によく頑張った
誕生した我が子を傍らに迎える妻の姿を見て、涙が滝のようにこぼれる。

あぁ、よかった、

この瞬間が、どうか無事に訪れてくれる事を、ずっとずっと前から祈っていたんだなと。
僕よりも妻よりも、ベビーが大きな声で泣いてくれていて
あぁ、産まれてきてくれてありがとう、ありがとう
初めて湧いてくる感情、これが無償の愛というやつなのか

妻への尊敬と感謝の気持ちが爆発しただけでなく、妊娠期間からここまで共に乗り越えてきた戦友とでも言うのか、改めて特別な存在に感じている。
この人と血が繋がっていないのが、なんだか信じられない。さらに深いところで繋がっているような感覚。

出産に立ち会えて本当によかった。
もちろん家庭それぞれの事情もあるだろうけど、人類誕生の瞬間に立ち会えるのは夫の特権なのかも知れません。

出産の大変さをこの目で見て、自分を産んでくれた母へも感謝の気持ちがあふれます。
いや、もう世界中の全ての母
Big Respect、感謝です。

そして僕も妻も、周りの人たちの優しく気にかけて下さっていた想いや支えがあったおかげで、ここまで来れたなと実感する日々です。
本当にありがとうございます。

他者に感謝される人生より、他者に感謝できる人生の方がステキなことだなあと
結婚披露宴の時に思ったことを改めて思い出しました。

感謝の気持ちを胸に、もっともっと逞しい大人にならねばなあ。

ナマステベイビーよろしくです!🙏

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