震災を知らないこどもたちに贈りたい想い
忘れられない贈り物とは、どんなものでしょうか。
私にとって、それは東日本大震災の被災地で10年間過ごした経験から生まれた、キャラクター「ぷにぷにくん」とその絵本です。

博士論文で研究した民間主導の復興プロセス、特に宮城県名取市の「ゆりあげ港朝市」の事例をもとに、ぷにぷにくんは生まれました。復興は制度だけではなく、人々の主体的な営みによって支えられています。計画者は「つくる人」から「つなぐ人」へと変わり、地域の声に耳を傾け、制度と現場をつなぐ存在が大切な鍵でした。
しかし、震災から14年が経ちました。2025年の今、多くの子どもたちはあの日の記憶を持っていません。災害が他人事になりつつある中で、どうやって教訓を伝えればいいのでしょうか。
そこで私は絵本を選びました。
5歳の息子への読み聞かせを通じて気づいたことです。絵本は子どもたちの深層心理にまで染み込み、大人もおじいちゃんおばあちゃんも一緒に楽しめます。全世代がつながれるメディアなのです。繰り返し読むうちに、感覚的に理解が深まっていきます。
ぷにぷにくんは、柔らかくて自由なキャラクターです。震災のつらさを直接描くのではなく、空想の世界で「元気ないちば」を復活させるお話を通じて、前を向くきっかけをお届けします。難しい論文の内容の中のキーワードからキャラクターを生み、かわいいイラストとやさしい言葉で表現しています。
これが私の贈り物です。
以下より、実際の絵本を観ることができます。
ぷにぷにくんに興味がわいた方は、より子供向けのこちらも是非、
震災を知らない子どもたちに、災害の記憶を無理に押しつけるのではなく、楽しみながら「もしものときに備える」「誰かを元気にする」心を育ててほしいと願っています。
このプロジェクトを「P.U.N.I.」と名づけました。
Place to Understand, Nurture & Imagine
震災を知り、つながりを育て、未来を想像する場所です。
ぷにぷにくんが、親子で語り継ぐ架け橋になってくれますように。みなさんの手にも、この忘れられない贈り物をお届けしたいです。
メリークリスマス

