児童向け推理小説シリーズの調査8 世界探偵名作シリーズ 偕成社
偕成社が「ジュニア探偵小説」とほぼ同時期に発刊していた海外作家のシリーズが「世界探偵名作シリーズ」。
こちらは全12巻と小ぶりながら、なかなか興味深いラインナップ。キーン「円をえがく足跡」のような少女探偵ものが入っている一方、クリスティは2作、アイリッシュ/ウールリッチは3作入っている。クリスティの作品にしても、「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺し」のような王道の作品でなく「すりかえられた顔」(「なぜエヴァンスに頼まなかったのか?」)と「夕日が丘の怪事件」(「ハンター荘の謎」など短編3作)を入れているところに選者のこだわりが感じられる。


世界探偵名作シリーズ
刊行リスト
※ 巻数 書名 作者 訳者 発行年
★ 1 呪われた美少女 ハリディ 福島正実 1969
★ 2 円をえがく足跡 キーン 龍口直太郎 1969
★ 3 動く肖像画の謎 サットン 谷村まち子 1969
★ 4 あかつきの怪人 チャータリス 常盤新平 1969
★ 5 怪盗リースの謎 ガードナー 野田開作 1969
★ 6 すりかえられた顔 クリスチー 福島正実 1969
★ 7 OSS117の秘密 ジャン・ブリュース 内田庶 1969
★ 8 まぼろしの証人 アイリッシュ 千代有三 1969
★ 9 自殺ホテルの怪 コーネル・ウールリッチ 内田庶 1970
★ 10 消えた大統領 スタウト 久米穣 1970
★ 11 魔ひょうの恐怖 ウールリッチ 青山光二 1970
★ 12 夕日が丘の怪事件 クリスチー 久米元一 1970
★は国立国会図書館デジタルコレクションで読めるもの

