『あさっての風』読了【三浦綾子読書会の予習】
4月4日(土)に、まちねこさん主催の三浦綾子読書会に参加します。
「事前に読んでくる必要もなく軽く参加してもらえたらいいかなと。」
とまちねこさんが記事に書いて下さっていますが、この日読む予定の三浦綾子著『あさっての風-あなたと共に考える人生論-』をオーテピア高知図書館で借り、今日読み終えました。
14年ほど前、私は三浦綾子の生き方や考え方に影響を受け、そのことについて書いた作文を公募に出して賞をいただいたことがあります。
そんなこともあり、三浦綾子の作品に興味を持っていましたが、仕事や、芥川賞・直木賞・本屋大賞の受賞作を読むことを優先し、今まで読んだことがありませんでした。
今年に入り、やっと3つの賞の過去の受賞作を全て読み終えたので、以前から読みたかった三浦綾子の作品を読むことができるようになりました。(高知でまちねこさんが三浦綾子読書会を開催してらっしゃるのは、実にありがたいです!)
『あさっての風』は、小説ではなくエッセイです。
・人間のかかわりについて
・信と望みと愛と
・美しい結婚
・親と子と教師と
・風物によせて
という5つの分類にエッセイがまとめられていました。日々の出来事や過去に体験したことに触れながら自身の考え方が書かれていました。
三浦綾子の考え方は、キリスト教の教えに強く影響を受けたものです。だからと言ってキリスト教徒ではない人が理解できないかというと、決してそうではありません。とても共感できました。
「苦しみにあったのは、わたしにとってよいことであった」
という言葉が聖書にもある。また、
「若い時の苦労は買ってでもせよ」
という諺もあるが、こんな言葉の生まれる理由をよく考えなおしてみたいものである。人間が成長するために、どうしても悩みは必要なのだ。
(1972年,角川書店)
苦しみをよいこと、悩みは必要と捉える考え方は、生きていく上でとても大切な考え方だと思います。苦労や悩みのない人生なんてそうそうありませんものね。☺️
国語辞典で【世の中】を引くとこのように書かれています。
よの なか 【世の中】
㊀社会人として生きる個々の人間が、だれしもそこから逃げることのできない宿命を負わされているこの世。一般に、そこには複雑な人間関係がもたらす矛盾とか政治・経済の動きによる変化とかが見られ、許容しうる面と怒り・失望をいだかせる面とが混在するととらえられる。
こんな世の中を生きる私たちにとって、非常に大切な考え方の詰まったエッセイ集でした。
三浦綾子の小説はまだ読んだことがないので、まちねこさんの読書会を通して、読んでいきたいと思います。

