上肢荷重下のエクササイズの効果 理学療法士
今回は上肢荷重下でのエクササイズの効果や重要性についてまとめていきます。
動物はもともと四つ脚移動をするものですが、人間は進化の過程で腕で物を操作することや運ぶことの機能を得るために二足移動となったと言われています。
そのため、肩関節は他の関節にはない可動性を持ち合わせているのと同時に不安定性も強く、脱臼や関節唇損傷などの不安定性が機転となる病態も多くあります。
その中で、四つ這いでのエクササイズが肩関節機能や上肢と体幹部の連動性に効果的であるのではないかと考えています。
その要因としては、上肢を支点にすることで上腕骨頭に対する肩甲骨関節窩に動きが起こりやすいことがあります。
そうすることでOKCの動きに比べて、肩甲骨や胸郭の運動量が増えた状態で求心位を保持する経験をすることができます。
さらに、自重がかかるため腱板筋やアウターマッスルの収縮は必ず必要となり、フォースカップルを用いる学習をすることができます。
また、上肢に随意的な動きが入らないということは脊髄小脳系の中枢神経が働き、それがフィードバックを通して、網様体脊髄路の活性化に影響します。
網様体脊髄路が賦活されることは体幹筋が無意識下で働きやすくなることを意味しており、上肢との連動性を中枢神経系からも引き出す可能性があると考えています。
しかし、自重をかけることはOKCの動きに比べて、運動負荷も高いため、肩関節周囲炎や脱臼、骨折後の急性期や肩腱板断裂術後早期などはリスクがあります。
その場合には、机の上に上肢を置き、上部体幹や下部体幹を伸展・屈曲・回旋させること負荷量を調整することも可能だと思っています。
疼痛の状況や求心位の取れる運動範囲を評価したうえで行うことが必要であると思います。
肩腱板断裂の保存療法や脱臼や関節唇損傷の術後などの感覚入力としても大事な経験になるかと思うので何かの参考にしていただければと思います。
ご意見ありましたらコメントしていただければと思います。
※この内容は個人の解釈がありますので参考程度にお願いします。
