【ゴルフ #03】1人予約
ゴルフをはじめて間もない頃、
1人予約をしていた。
周りにバレぬよう、コソ練の一環で。
その日は、60歳台くらいのご夫婦、
50歳前後のご婦人と私。
ティーショットを打ったはいいが、
力みすぎてレディースまで届かず。
焦った私は、すぐにカートに戻り、
慌ててクラブを持って2打目を打つなど、
バタバタしていた。
焦りと緊張がしばらく続いた。
2、3ホール目だったと思うが、
セカンドを打った。
「ナイショッ」
「ナイス」
ご主人が言う。
「器用なことをされるんですね。お上手」
なんのことか、わからなかった。
あっ。
5Wをもったつもりが、
まさかまさかのドライバー。
勿論、直ドラをしようとしていたわけではないのは、言うまでもなく。
焦り過ぎてクラブを間違えた。
1人予約は、見ず知らずの人同士でプレーする。
予めスコアがわかるため、同じくらいの人と一緒にしたほうが、双方にとっていいだろう。
ある日、河川敷の手引きを予約した。
100~120くらいの人の組で。
当日、コースの受付で到着したことを伝えた。
すると、まさかの組み合わせだった。
えー。どうしよう上手すぎる人と一緒だったら。
回るメンバーは次の通り。
加藤さん 70歳くらい
鈴木さん 70歳くらい
佐藤さん 50歳くらい
まず、聞いたことがない会話からはじまる。
どうしますか?後ろから行きますか?
お任せでと、他の2人が言うので、
その流れにのった。
今は、わかる。
バックティーという意味だ。
わかっていたら、私は前でと、
言っていただろう笑
その頃、10ラウンドもしていなかった時期だった。
あまり聞かない
120の壁という謎のものにぶつかっていた。
建築関係の方だとおわかりかと思いますが、
住宅などにあるブロック塀は、1200ミリを越えると控え壁を設置しなくてはならない。
同僚などによく言われた。
「黒米さん、昨日はどうだった?控え壁必要?」
120を越えた場合は必要で、
120を下回ると不要という意味だ。
前半を終え、昼食となった。
互いのハーフスコアを確認し合う。
加藤さん「私は39回」
鈴木さん「42です」
佐藤さん「41ですね」
私 「62です」
酷いもんです笑
下手なくせして、
昼食では私だけ麦のモノを飲んでいた。
後半に入り。
鈴木さんと話す機会が多かった。
飛んでいく方向が一緒だったから。
手引きだと、そこがいい。
鈴木さんは、お孫さんもいらっしゃるようだ。
ご年配なのに、週1ラウンドしていると言っていた。
鈴木さんから助言があった。
「黒米さん、
上手い下手はあまり気にならないけど、
遅いのはダメだよ。嫌われる。」
「あっ、すみません。自分遅かったですか。」
「いやいや。黒米さんは、すぐ打つし。
気にならないよ。まだまだ、これからだよ。」
「ありがとうございます。」
B to B といえばいいだろうか。
いわゆる、バンカートゥバンカーだったり。
グリーン周りでの往復ビンタなど。
上手い人からすれば、煩わしい。
それでも、優しい言葉をかけていただけて
ありがたかった。
鈴木さんの言葉が気になった。
遅いのはダメ。
わざわざ言うということは。
実は、それまで自分のことで精いっぱいで、
周りを見ている余裕がなかった。
他の人が打つ時を見てはいる。
だが、そこまで集中は出来ていなかった。
佐藤さんがセカンドを打つ。
グリーンは空いている。
ボールの後ろに立ち、
飛球線と直角に相対した。
桑田泉氏、岩本砂織氏、三浦桃香氏など
いろんな人が言っているが、
肩から肩への水平素振り。
アームローテーションを意識したあの素振りだ。
佐藤さんがそれを行った。
まずは、仁王立ちで3回ほど。
そこから、前傾角度を深めながら、3、4回。
そして、アドレスへ。
アドレスに入り、
数秒の間があってから、
アドレスを外す。
そして、先程の水平素振りを2回ほど行ったのち、前傾に移行しながら3回程度。
鈴木さんが言っていたのは、このことだ!
素振りは2回程度。
打てるなら、すぐ打つ。
これとは異なったので多分そうだろう。
鈴木さんはどこだ?
グリーン方面へ歩いていた。
加藤さんは?
グリーン手前でこちらを見ていた。
今だから、わかるが、
少しペースをあげようと促していたのだろう。
そんなことはどこ吹く風の佐藤さん。
お2人とも、文句を言いたかったに違いない。
けれども、初対面で雰囲気が悪くなることをさけ、我慢していたように思う。
私のような下手に対しても、
高圧的な態度であたってこず。
優しくマナーを教えていただいた。
ご一緒できて、感謝しかないです。
鈴木さんは、偉ぶらず、指摘はちゃんとする。
加藤さんは、気さくな方でした。
パターが外れたとき、
「ありゃりゃ。最近、おっかぁが相手にしてくれないからかな。入らないや」
誰1人リアクションをとっていませんでしたが、
私は吹いてしまいました。
タイプは異なる2人ですが、
こういうシニアになりたいなとつくづく思った。
マナー、コミュニケーション力、悪い見本と勉強になることが多くて、出会いに感謝でした。
スコアですか?
勿論、控え壁アリでした。
次回、酷いシニアについて書きます。
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