謎かけのストックの増やし方(動詞)
(1)はじめに
謎かけは、掛け言葉のストックをたくさん持つことが重要です。ストックが多ければ多いほど、謎かけをする際の引き出しとなり、早く、面白く、上手い作品を作ることに繋がります。
例えば、ねづっちさんの謎かけで、以下のものがあります。
逃走中とかけて、砂糖いっぱい入れたコーヒーととく。その心は、逃がさない(苦さない)ようにする。
さすがねづっちさん。うまいですね。
これを自分のストックに入れることはもちろん重要ですが、これで増えるストックは1つだけ。せっかくなので、もっとストックを増やしてしまいましょう。
(2)作り方
①モデルとする謎かけを決める
今回は、「逃走中とかけて、砂糖いっぱい入れたコーヒーととく。その心は、逃がさない(苦さない)ようにする。」をモデルにします。
②掛け言葉を、品詞ごとに分け、構造を明らかにする
逃がさ(サ行五段活用動詞の未然形)+ない
↕
苦(形容詞語幹)+さ+ない
上記より、以下の構造になっていることがわかります。
サ行五段活用未然形+ない
↕
形容詞語幹+さ+ない
③②の構造と同じ活用の動詞をリストアップする
Weblio辞書の「品詞の分類」が便利です。
(ほかに便利なツールがあったら教えてください)
サ行五段活用の項目を開くと、膨大な数の動詞が出ます

④リストアップした動詞で、掛け言葉になるものを探す
出てきた動詞ひとつひとつに「ない」をつけて、形容詞語幹+「さ」になるものを探します。
例:「見返す」に「ない」をつけると、「見返さない」になりますが、掛け
言葉になりません
→×
例:「枯らす」に「ない」をつけると「枯らさない」になります。これは
「辛さない」と掛け言葉になります
→〇
上記の作業を繰り返すと、以下の掛け言葉が見つかりました。
枯らさない(辛さない)
壊さない(怖さない)
余さない(甘さない)
暮らさない(暗さない)
通さない(遠さない)
沸かさない(若さない)
流さない(長さない)
⑤④でできた掛け言葉から、謎かけを整える
上記のうち上の3つで謎かけを作ると、以下のようになります。
お子様カレーとかけて、夏休みのアサガオととく。その心は、辛さない(枯らさない)ようにします。
解体工事とかけて、お化け屋敷ととく。その心は、壊さないと(怖さないと)いけません。
ブラックコーヒーとかけて、出されたものは残さず食べるととく。その心は、甘さない(余さない)ようにします。
(3)解説
この手法を使うと、ひとつの謎かけから、多数のストックを得ることができます。手間はかかりますが、相応の見返りはあると思います。個人的な余談ですが、上記の分析で「甘さ」「辛さ」「苦さ」のストックができたため、食べ物関連の謎かけは、非常に作りやすくなりました。
この例に限らず、上手い謎かけを見つけたら、同じ活用の品詞を調べ、骨までしゃぶりつくしていきましょう!
