星を集めるソラ


夜空からこぼれ落ちた小さな星を、
ソラはひとつずつ集めて歩いていた。

月明かりに照らされた石畳の道。
青い羽の間を、静かな風が通り抜ける。

人が眠ったあとにだけ現れるその星は、
寂しさや涙のそばで淡く輝くという。

ソラは小さな前足で星をそっと抱え、
消えてしまわないように夜空へ返していく。

だから今日も、
誰かの心の奥で消えかけた光は、
静かに夜へ溶けて、また輝き始める。

月夜の案内猫ソラは、
今夜も星を集めながら、
優しい夢の続きを探している。

いいなと思ったら応援しよう!

夜星 空 応援していただけたら嬉しいです。いただいた想いは、淡い光のように作品へ還していきます。