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となりの億万長者【第6話】”行動しているのに現実が動かない!”その当たり前な理由


「私は、自分を信じてる!」

当時の私の口ぐせです。
1日に 何度も何度も繰り返していました。

でも 今思うと、それって「本当は自分を信じられない人」が、
なんとか自分を奮い立たせるための言葉だったのかもしれません。
本当に自分を信じている人は、そんなふうにわざわざ口に出さないでショ?

幸せな人が「私は幸せです!」なんて わざわざ言わないように。
成功してる人が「俺がどのくらいうまくいってるかっていうと・・」なんてアピールしないように。

それは、あの“おじさん”を見ていて、よくわかるようになりました。

作業服に黒い足袋で畑に出て、誰よりも謙虚で、誰よりも静かに生きている。
あんなに成功しているのに、自慢するどころか、話さえ多くは語らない。


でも、私の場合は違っていました。

私は、「いいなあ」って言われたかった。
親に安心してもらいたかったし
会社を辞めたことを正解だったと思いたかった。
夫に「結婚してよかった」と思ってほしかった。
息子に「お母さんの子でよかった」と言ってもらいたかった。

だから、頑張ってきた。

「会場到着!やはり高額セミナーに参加する人は意識が違う!!」と 
すぐにアウトプット!!といっては ドヤ顔でレポートし

少しでもうまくいくと「私の成功体験をシェアするね。
まず私の気付きはー・・」とシェア会まで開いていたもん。
お福分けとか 分かち合いの会、自主勉強会とか言ってたけど 
本当に自信がなかったんだな。

全人類に「私はちゃんとやってるよ!!」と見せたかった。
そうやって、自分に対しても 自分以外の人に対しても 
かっこつけて信頼されたかった。


で、現実はどうだったかというと──
どれだけ行動しても、成果が出なかった。

心が震えるほど感動しても、いつもと同じ朝が来た。

志高く、学び合う心友!!(←「親友」の誤字ではありません)とのご縁に「出会ってくれてありがとう!!」と感謝しても、セミナーが終われば 夢から覚めたかのように切れてしまう縁だった。

自信を持とうとするたび、心の奥はざわついていた。
そしてこのざわつきを鎮めるために もっと自信が必要になる悪循環。


私を動かしていた“目に見えない抜け道”

ちゃんとやってるように見えるのに、なぜか報われない。
その“なぜか”の正体は、自分でも気づかない「動機のブレ」にあった。

「どうしても成果が出ない」っていうとき、
行動の手前にある“本音”が、自分でも見えなくなっていることがある。

「結果を出したい」よりも、「安心したい」
「人生を変えたい」よりも、「正解だったことにしたい」

安心したくても 間違えたくないのもけっこうだけど、
それならそうで、いっそ それだけに振り切ったほうがいい。

むっつりスケベな下心を隠したまま
表向きの動機でひた走る。

そして、その“意図のブレ”が、行動のエネルギーをどんどん漏らしていたんだ。

それが、成果が出ない理由だった。

意図が整えば、努力は減るのに結果は増える

それに気づいてからは、少しずつ、努力の仕方が変わった。

「ちゃんとやってる」のは 私自身が知っていればいいこと。報告やシェアはやめた。

毎日コツコツ続けると決めたことが できない日があっても、
誰にも(自分にも)言い訳しなかった。

夫にも、親にも、「大丈夫だよ」と説明するのをやめた。


そしたら、逆に人生が動き始めた。

そんなに必死にがんばらなくても、お客さまが増えた。
(しかもいい人ばっかり)
勇気を持って断ったら、別の依頼が舞い込んできた。
(断らなかったら 依頼を引き受けられた)

なにより、自分のことが、前よりずっと好きになった。

おじさんの教えは「言葉」ではなく「在り方」だった

おじさんは、特に何か教えてくれる人でもなかったし
たくさん語る人ではなかった。

でも、誰も見ていなくても 
もくもくと草を抜き、水をやり、どんな人にも親切だった。
畑の道路に面したところには 
通りがかる人の目を楽しませるために花を植えていた。

「やってる自分を見せようとしなくても、ちゃんと必要な人には伝わるよ」
「結果が出るっていうのは、自分の“本音”と“行動”が一致している状態のことだよ」


私も 努力をやめたわけじゃない。
でも、努力に“すがる”のをやめた。

そして、「誰かに伝えたいからやる」よりも
「私にとって自然だからやる」ことを選ぶようになった。


今の私は、自分のために立っている

かつての私は、「誰かのために証明するように」立っていた。
今の私は、「自分の人生を生きるために」立っている。

それが、努力が溶けずに“積み重なる”人生への、最初の一歩だったのです。

──つづく

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