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#42【2026|新築投資】工事中に工務店が破産した時、何が起き、何をしたのか

前回は、2026年現在、
私が新築投資を止めている理由を書きました。

建築費。
金利。
そしてナフサショック。

その中でも、
私が一番怖いと思っているのが
工務店倒産です。

今回は、
私自身が実際に経験した
工事中の工務店破産について書きます。

その時何が起き、
何を考え、
何を学んだのか。

実体験をもとに
書こうと思います。

まさか自分が

私は2023年、
工事中に取引先の工務店が破産しました。

10棟以上建築してもらった工務店でした。

解体費込の総建築費の約3分の1、
着工金を支払い済みでした。

古屋を解体したところでの破産でした。

取引先の工務店が破産することは
知識としては知っていました。

でも、自分が直面するとは
思っていませんでした。

甘かったですね。

最大リスク① 桁が違う

この時に思いました。

新築投資の最大リスクは
空室でも金利上昇でもない。

工事中の工務店破産だと。

例えば1億円の建物なら
3回均等払いだとしたら
着工金は約3,333万円です。

この状態で破産したら
返ってこない可能性が高い。

これだけでかなり重いです。

仮に月5万円の部屋が
1年間空室だったとしても
損失は60万円です。

金利が0.75%上昇しても
1億円の借入なら
年間75万円程度です。

もちろん、
どちらも決して小さな金額ではありません。

でも工務店破産は
数千万円単位の資金が
一度に動く可能性があります。

ダメージの桁が違います。
余力がなければ一発で退場。

連鎖倒産、
破産する可能性があります。

最大リスク② 工事費アップ・自己資金追加

仮に工事を再開できても
途中工事は新しい工務店にとって
リスクが高く、手間も多いため
工事費は高くなりやすくなります。

しかも
倒産した会社へ支払った金額以上に
工事が進んでいないことも多く、
その不足分は追加で支払うことになります。

完成までの総費用は
もともとの請負金額を
大きく上回る可能性があります。

建築費が増えるだけではありません。
増額分を銀行が
追加融資してくれるとは限りません。

つまり支払ったお金が戻らない。
自己資金も追加で必要になる。

これが工務店破産の恐ろしさです。

最大リスク③ 法的手続きが必要

工務店破産は
お金だけの問題ではありません。

私の場合は
まず弁護士さんへ依頼しました。

依頼内容は大きく二つです。

一つ目は
工事再開のための法的手続きです。

一般的に
工事途中の成果物がある場合は
勝手に別の工務店へ引き継いで
工事を再開できるとは限りません。

破産手続では
破産管財人との手続きが必要になります。

私の場合は
解体工事が終わり、更地の状態でした。

そのため大きな問題にはなりませんでしたが、
それでも安全を優先し正式な手続きを行いました。

破産管財人とのやり取りは
弁護士さんへ依頼しました。

自分で対応することも
できたかもしれません。

でもここは専門家に任せることにしました。

時間的にも精神的にも余裕を持ち、
私は工事再開へ向けた動きに
集中したかったからです。

二つ目は
未施工分のお金の返還です。

着工金のうち
どこまでが施工済みで
どこからが未施工なのか。

見積書や工事内容を確認し、
未施工分を整理した上で、
弁護士さんを通じて
破産管財人へ返還請求を行いました。

最大リスク④ 金融機関との調整

その一方で
金融機関との調整も始まりました。

契約していた工務店が破産したこと。

現在は更地状態で、
新しい工務店を探す必要があること。

そのため、
土地のつなぎ融資期間の延長を
金融機関へ相談しました。

さらに
工務店交代と建築費高騰が重なり、
見積金額は大きく上昇しました。

そのため、
建築費増額分についても
融資額の増額をお願いしました。

結果は
一行は承認、
もう一行は否決でした。

否決した金融機関は
再稟議となり、
金利など融資条件も見直され、
かなり厳しい条件提示でした。

さらに、
融資手数料導入の時期とも
重なっていました。

工務店が一社破産しただけで、
弁護士、破産管財人、金融機関、資金計画など、
次々と対応が必要になります。

時間、手間、精神的負担も
非常に大きくなります。

不幸中の幸い

ただし私の場合は
不幸中の幸いでした。

着工金の未施工分は
ほとんど返ってきました。

これはかなり稀なケースだったようです。

もちろん弁護士費用はかかりました。

また更地状態だったため、
次の工務店とも相談しやすい状況でした。

さらに破産したタイミングも
不幸中の幸いでした。

前後1か月ずれていたら、
工事中の物件数は増え、
被害はさらに大きくなっていたと思います。

自分の運の強さに感謝しかありません。

それでも前へ

しかも当時は新しい土地も
売買契約済みでした。

手付金を放棄し、
計画を中止することも考えました。

でも私は
前へ進むことを選びました。

工務店を開拓するなら
所有している土地が複数あり、
建築計画がまとまっていた方が
交渉もしやすく、
再スタートもしやすいと考えたからです。

学んだこと

建築費が安い。
工事内容がいい。

それだけでは足りません。

工務店選びでは

破産・倒産しにくいこと。
財務内容が健全なこと。
長く付き合える会社で
あること。

そこまで見なければ
本当のリスク管理にはならないと
考えるようになりました。

この経験で
私の工務店選びは
大きく変わりました。

その話は次回書こうと思います。


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