天野雫、記者会見を開きます

(会場に響くシャッター音)
パシャッ📸 パシャッ📸 パシャッ📸
司会
「これより、“3学期・成績表未確認の件”について、経緯のご報告を行います」
🍃「……この度は、我が子たちの成績表について、確認が遅れてしまい、ご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます」
深く一礼する。
パシャッ📸 パシャッ📸
記者
「天野さん、今回の件は“未確認”ということでよろしいでしょうか?」
🍃「はい。正確には、確認のタイミングを逃しておりました」
記者
「理由は?」
🍃「長男の大学進学準備、次男の高校入学準備が重なり、生活の優先順位が“日々の現実対応”に寄っておりました。
それに、子どもが元気でいることが一番だと思っていたため、成績そのものを急いで確認する必要性を強く感じていなかったのも事実です」
パシャッ📸 パシャッ📸
記者
「つまり、単なる“見逃し”ですね?」
🍃「はい……そう認識しておりました」
(そのとき、後方からスタッフが静かに入る)
スタッフ
「一点、追加のご報告がございます」
会場が少しざわつく。
スタッフ
「該当の成績表ですが……お子様ご自身が、すでに整理していたことが分かりました」
記者
「整理……?」
スタッフ
「はい。破棄というより、“もう見返さないものとして、自分の中で片付けていた”という形です」
🍃「……そうだったのですね」
少しだけ間を置いて、やわらかく息をつく。
記者
「それはつまり、“未確認”ではなく……?」
🍃「はい。私がまだ“途中のもの”だと思っていた間に、子どもたちはもう“次へ進んでいた”ということになります」
会場に静けさが落ちる。
パシャッ📸 パシャッ📸
記者
「今のお気持ちは?」
🍃「少し驚きはありますが……
同時に、子どもたちが自分なりに整理して前に進んでいるのだと知って、安心もしています。
成績表は“評価”というより、“その時期の記録”だったのかもしれませんね」
記者
「今回の件の結論をお願いします」
🍃「……今回の件は」
(少し微笑んで)
🍃「“未確認の事件”ではなく…
…“それぞれのタイミングで、静かに完結していた出来事”でした」
深く一礼。
パシャッ📸 パシャッ📸 パシャッ📸
司会
「以上をもちまして、本件のご報告を終了いたします」
(会場を出る足音)
フラッシュの中、少しだけ肩の力が抜けたまま退出する。
あとがき
成績表は、親が開くためだけに存在しているわけではない。
子ども自身の中では、すでに次の季節へ進むための整理が終わっていることもある。
遅れて気づくことは、失敗ではなく、
ただ「少し違う時間を生きていた」というだけなのかもしれない。
⏬️音声でも少し話してます。
⏬️雰囲気を曲にしてみました♪
⏬️参考記者会見
