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「資源」→「資本」→「資産」 : 過去の苦労を未来の「資産」に変える思考法

私たちは普段、ビジネスやキャリアにおいて「資源」、「資本」、「資産」という言葉の定義が区別できていないようです。多くの場合、これらはごちゃ混ぜに使われています。

先日、佐藤舞(サトマイ)さんの著書『あっという間にお金はなくなるから 「足りない病」の原因と治し方』を拝読し、非常に腹落ちする定義に出会いました。この定義を借りて、人生について改めて考えてみます。

「資源」→「資本」→「資産」

今日はこの3つのワードについて考えてみます。


 

1.「資源(Resource)」とは何か

資源とは、可能性の塊ですが、使わないと意味をなさず、放っておくと消えるものです。

まず、すべての出発点となるのが「資源」です。 サトマイさんの定義によれば、資源とは以下のようなものを指します。

資源(Resource)
・加工や活用によって価値を生み出す元になるもの(時間、知識、人脈)
・それ自体にはまだ目的や意味づけがされていない、可能性のかたまり

出典:佐藤 舞『あっという間にお金はなくなるから』

とても重要な「資源」は、誰にでも平等に与えられている「時間」です。 また、本を読んで得たばかりの断片的な「知識」や、名刺交換をしただけの「人脈(顔見知り)」も、この段階ではまだ資源に過ぎません。

資源の特徴は、素材のままであることです。

例えば、休日にただダラダラと過ごす時間は、資源の浪費です。また、ビジネス書を読んで「いい話を聞いたな」で終わらせてしまうのも、知識という資源を、資源のまま放置している状態ですね。

多くの人が陥る罠は、この「資源」を直接お金という「資産」に変えようと焦ることです。しかし、原油がそのままではガソリンとして車を動かせないように、資源もまた、そのままでは大きな価値を生まないのです。

2. 「資本(Capital)」とは何か

資本とは、目的に応じて加工された資源のことで、エンジンみたいなものです。

では、どうすれば資源は価値を持つようになるのでしょうか。そこで登場するのが「資本」という概念です。ここが今回、最も重要なポイントです。

資本(Capital)
・目的に応じて加工された資源 
例:プログラミングスキル(人的資本)
例:実績・信用力(社会関係資本)
例:健康的な体(健康資本)

・資源が体系化・蓄積され、「再現性をもって価値を生み出すしくみ」に昇華したもの

出典:佐藤 舞『あっという間にお金はなくなるから』


非常に重要なキーワードが含まれています。それは再現性です。

例えば、「英語のテキストを持っている(資源)」だけでは意味がありません。学習という時間を投じて加工し、「英語で交渉ができるスキル(資本)」まで昇華させて初めて、それは価値を生み出すエンジンになります。

また、「あの人はいい人だ」という漠然とした印象ではなく、「あの人に任せれば必ず納期通りに高品質なものが上がってくる」という実績と信用。これは「社会関係資本」と呼ばれる立派な資本です。

資源(時間や労力)を投下して、自分の中に仕組みを作る。 一度作ってしまえば、その資本は何度でも繰り返し価値を生み出してくれます。これが資本化なんです。

会社員生活を振り返ってみても、優秀な人とは、与えられた時間(資源)を使って、自分の中に独自のノウハウや信頼(資本)を積み上げ続けてきた人でした。

逆に、ただ忙しく働いただけの人は、時間は失ったけれど、手元に再現性のあるスキルが残っていない、という残酷な結果になりがちです。自主性もなく言われたことだけをこなすビジネスパーソンでは、スキルは蓄積されませんからね。

3. 「資産(Asset)」とは何か

最後に「資産」です。資産とは、結果として手元に残る実りあるものですね。これは、資本を運用した結果として得られるものです。

資産(Asset)
金銭的な価値が明確に「計上可能なもの」(不動産、有価証券、預金、事業用設備)売却可能、換金可能

出典:佐藤 舞『あっという間にお金はなくなるから』

私たちはつい、この資産(お金や不動産)をいきなり求めがちです。しかし、ここまでの流れを見ると、資産とはあくまで最終的な結果であることがわかります。

適切な「資源」を投入し、 優秀な「資本」を継続した結果、 手元に残るのが「資産」です。

例えば、

時間(資源)を使って、
 ↓
専門スキルと信頼(資本)を磨き、
 ↓
それを使って仕事をして報酬を得て、株式や不動産を買う。

これが健全な流れ。 逆に、楽して儲かるといった話に乗ってしまうのは、自分の資本(価値を生む力)を育てないまま、いきなり資産を得ようとする行為です。詐欺に引っかかる人はこの構図です。これでは再現性がなく、運良く資産を得ても、守り切ることはできません。

あなたを支える10の資本

サトマイさんは、10の資本(8+1+1資本)を書かれています。ここまで、私の読書感想文を主観的に書いてきたので、下記は、書籍をそのまま引用します。

図16 あなたを支える10の資本(8+1+1資本)

■ 基本の8資本

① 金融資本(Financial Capital) 預貯金・株式・不動産など。経済的な安定と選択肢を生む力。

② 物的資本(Physical Capital) 衣食住、道具、テクノロジー。暮らしを支える物理的な基盤。

③ 健康資本(Health Capital) 体力・睡眠・栄養。すべての活動を支える生命の土台。

④ 心理的資本(Psychological Capital) 希望・自己効力感・楽観性・レジリエンス。心がくじけても立ち上がる、内なる推進力。

⑤ 社会関係資本(Social Capital) 信頼・つながり・評判・ネットワーク。支え合いと機会を生み出す関係の力。

⑥ 人的資本(Human Capital) スキル・知識・経験。学び続けることで磨かれる実践の力。

⑦ 自然資本(Natural Capital) 水・空気・光・緑などの自然環境。創造性と健康を育む大地の恵み。

⑧ 文化・教養資本(Cultural Capital) 芸術・思想・礼節・美意識。人の深みと感性を育てる内面的な資本。

■ +1A 時間資本(Time Capital) 一日24時間(万人共通)。失うと再生不可能な資本。

■ +1B 顕示資本(Conspicuous Capital) 地位・肩書き・ブランドなど。社会の中で自分の存在を“見せる”資本。

※これらの資本は、MECE(抜け漏れダブりなし)になっているわけではありません。 たとえば、不動産は、金融資本の面もあるし物的資本の面もあります。 衛生的な衣食住は、物的資本の面も健康資本の面もあります。

出典:佐藤 舞『あっという間にお金はなくなるから』
図16 あなたを支える10の資本(8+1+1資本)


「資源」→「資本」→「資産」の関係を作図

サトマイさんは「資源」→「資本」→「資産」の3つの関係を図15として表しています。書籍の図15の三角形は、資源を土台として、その上に資本、一番上に資産と、とてもわかりやすい図です。

出典:佐藤 舞『あっという間にお金はなくなるから』
図15 資源・資本・資産の関係


資源(Resource)を土台に、 加工・投資することで、​ 資本(Capital)になります。資本(Capital)を活動・運用​することで、 資産(Assets)になります。

ということは、上向きの矢印が図15には必要だと思いました。なので、自分なりに作ってみました。我ながら、綺麗にできたと満足しています。

まこさん作成
佐藤 舞『あっという間にお金はなくなるから』の図15から作図 


この図は私がGeminiに指示して作りました。今回のこの作図行動を、「資源」→「資本」→「資産」に置き換えて説明しますね。

資源:私の時間と、Geminiへの指示(知識)
資本:Geminiというツール(物的資本)と、私の構成力(人的資本)
資産:完成したこのブログ記事(人に見てもらえる価値あるコンテンツ)

「資源」として時間と知識を使いました。この「資源」を、「資本」に変換しました。今回の場合の資本は②物的資本、⑥人的資本に変換しました。そして、これらの「資本」が、このnoteを公開して読者からチップがいただければ、換金可能な価値として「資産」に変わります。

こじつけですが、ブログを書くのも資産作りなんですよ。

さてもし、今回うまく「資産(お金)」につながらなくても、「資本」は再現性があるので、何度でも生み出すことができます。だから、何度でも容易にトライできます。

「資源」を「資本」に変換できるスキルを持ち合わせておけば、「資産(お金)」がなくても、稼ぐことは容易であることにとても納得できます。「資源」とは誰でも平等にたっぷりとあるわけですから、変換スキルを持ち合わせてさえいれば、生活は楽しく過ごすことができるってことになります。

「資源」の最たるものが時間です。この時間はセカンドライフにおいては、タイムリッチです。変換スキルは、会社員時代に十分に身につけているので、退職後のセカンドライフに活かせるという流れなんですね。

会社員時代は辛かったかもしれない。でも、そこで培った『変換スキル』というエンジンは、定年後も錆びついていないはずです。「時間がない」と嘆いている方でも、会社員として業務をこなすことで、「資源」→「資本」の変換スキルをトレーニングしているはずです。身についてさえしまえば、これは一生物のスキルなので、退職後は、有り余る資源(時間や知識)をドンドンと資本に変えるだけなんです。

私の個人の例では、「資源」→「資本」→「資産」が会社員時代とセカンドライフの人生において、ピッタリだったので、今回のnoteのネタとしました。


書籍リンク↓


読書感想文 第一弾↓


読書感想文 第三弾↓


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まこさん NPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で里親支援を続けています。 子どもたちの教育資金に活用させていただきます。あなたのチップをお届けします。ご協力お願いします! ホームページ→ https://daredemohero.com

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